3回目となるワクチン接種イベント「Bayanihan Bakunahan」が、2月10日に開始された。しかし、初日には思ったほどの人が来なかったことから、イベント期間は延長されることとなった。これだけでなく、ダバオ市役所は、週末に接種会場を試験的に稼働させるなど、ブースター接種を進めようと取り組んでいるところだ。
ワクチン接種イベントの初日(2月10日実施)に集まった人は5,662名であったと、Covid-19タスクフォース・ダバオのMichelle Schlosser報道官は発表した。その内訳は、1回目接種が618名、2回目接種が2,844名、そして、ブースター接種が2,200名であった。Schlosser報道官は、「1回目や2回目と比較して、今回は人数が少なくなった」とコメントした。
また、ワクチンを集中して接種する体制は2月18日まで延長するので、より多くの人にワクチンを打ってもらいたいと同報道官は述べた。また、「ブースター接種を受ける人が非常に少ないです。集団免疫獲得のための数値にはほぼ達していますが、いつウイルスが進化するのか、変異株がいつ出現するのかは分からないので、ブースター接種を進めているのです」と語った。特に、感染時にリスクの高い高齢者や病気を患う人はワクチンが優先されており、今回のイベントでの接種が望まれている。
イベント終了後も、ワクチンを接種しやすい態勢を整えようと、ダバオ市は動いているようだ。時間が取れない市民のため、週末にワクチンを打つための接種会場を開設する計画があるようだ。早速、12日の午前8時~午後3時に、クロコダイルパークとPeople’s Parkで試験的運用がおこなわれた。
同報道官によると、現在、市内には十分な数の接種会場があり、同時にたくさんの人がワクチンを接種できる環境が整っているため、待ち時間は以前と比べ短くなっているという。新型コロナウイルスが依然として変異を続けている様子を鑑みて、ダバオ市ではブースター接種を推進していく姿勢のようだ。