【News】カダヤワン祭に参加する11の部族(後編)

カダヤワン

昨日の記事に引き続き、カダヤワン祭の11の部族をお伝えしていきたい。また、今週にはオンライン開催のカダヤワン祭が開催される。大雨や新型コロナウイルスのためなかなか外出できない状況であるが、自宅からダバオのお祭りに参加して、その雰囲気を楽しんでもらえればと思う。

↑↑前編はこちらからご覧ください。↑↑

・Ovu-Manuvu族 – Manuvuというのは、Manabo(男性)という言葉の代わりについたものだ。複雑な鋳物、良質な武器や宝石(魂が宿っているとされる)で有名である。焼畑農業をおこなっている。

・Kagan/Kalagan族 – ダバオ地方のイスラム教民族。そのほとんどはSiriwanに住んでいる。

・Maguindanaoan族 – 「洪水が起こりやすい地域の人々」という意味がある。それは元々住んでいた場所がよく洪水が発生していたPulangi川とその三角州であることに由縁している。「Inaul」という金や銀の糸が織り交ざったカラフルな手編みの布が有名。

・Sama族 – 「sama-sama(一体感)」という言葉から来ており、Sama族の人々が尊重しているものだ。平和を愛し、ダバオ地方の海岸に位置するバランガイに住んでいる。Samaという言葉が付いた地名は、Sama族から派生した人たちが住んでいる(例:Sama Simunul、Sama Balimbing、Sama Tawi-Tawi、Sama Sibutu、Sama Ubian)。バックグラウンドや生活様式、社会的教育などはさまざまである。

・Tausug族 – Tau(人)とSuug(ホロ島の昔の名前)という言葉が合わさっていて、「海流の人々」という意味がある。スールー諸島に移住した異なる考えをもつ集団の子孫と言われており、貿易をしている人が多い。ダバオ市のTalomo、Agdao、Bunawan、Toril、Calinanなどに住んでいる。

・Iranun族 – マレー語で海賊を意味する「Illanun」とも呼ばれている。マレー地方では残忍な海賊と考えられていた。ほとんどはミンダナオ島の海岸地域に住んでおり、ダバオ市にもMaaおよびSirawan地区に住んでいる。

さて、2021年のカダヤワン祭について、元々はオンラインと実際のイベントを合わせておこなうことが予定されていたが、新型コロナウイルス感染の影響で全面オンラインでの開催となった。ダバオ市観光局長のGeneRose Tecson氏は、「カダヤワン祭は民族のルーツに敬意を示すだけでなく、豊作を感謝し、健康や命への感謝を示すものにしたいと思っています。そのため、オンライン開催のカダヤワン祭は、11の民族の文化や伝統の価値を認め、理解を深めるものになるでしょう。そして、どれだけダバオ市民の生活に混ざり合っているかも分かるはずです」と語った。

カダヤワン祭は8月20日(金)~22日(日)まで、公式Facebookページで開催される。日本からも閲覧可能なので、ぜひ家からダバオの雰囲気を味わってほしい。

明日は、当日のプログラムについてお伝えしたい。