【News】ダバオ地方では18校が対面授業の準備完了も、大統領は反対の姿勢

授業風景

一時は再開を検討された「対面授業」について、国内ではこう着状態が続いている。しかしながら、ダバオ地方教育省は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がゴーサインを「出せば」、ダバオ地方の公立校18校での対面授業を再開する準備はできているとコメントを出した。それでは、実際の現状はどうなっているのだろうか?

2021年6月21日、ドゥテルテ大統領は、国民の大多数がCovid-19ワクチンを接種した場合には、対面授業を再開する決断をする準備ができているとコメントした。現在、フィリピン国内ではデルタ型変異ウイルスの驚異が襲っており、従来のウイルスと比べ60%感染率が高くなっている。この決断を受けて、教育省のLeonor Briones長官は、国内の少なくとも100校において一定の条件下で対面授業をおこなう案を取り下げた。

ダバオ地方教育省のJanieloto Atillo氏は、ダバオ地方内の18校というのは、同地方に全部で2,181校ある公立校のことだと記者会見でコメントした。また、すべてダバオ市外の学校だという。該当の18校は、国内で対面授業再開の準備ができている300校に含まれており、国内には60,000もの公立校が存在する。Atillo氏は、「見てお分かりのように、準備ができている学校はごくわずかです。しかし、大統領が既に発言されたように、全校ともに待機している状態です。大統領の決断が変わらない限り、対面授業はおこなわれないでしょう」とコメントした。

Atillo氏は、受け取ったフィードバックを見るに、ほとんどの保護者が依然として従来の対面授業を希望していると語った。そして、「保護者は実際に先生ではなく、そのための訓練も受けていませんから、教えることに苦戦しています。私たちもこの状況がよく分かります」と語った。また、教師も同様に対面授業を希望しており、2020年10月から始まったオンライン学習が理由で仕事量が2倍に増えているという。

Atillo氏は、これ以上休校が続けば、子どもたちや教師に心理的な影響があるのではと危惧していると語った。対面授業を多くの人が望んでいるが、ドゥテルテ大統領の「ワクチン接種が進んでから」という姿勢は一向に変わらない。感染対策も重要だが、学校再開も強く望まれているといえよう。