ロドリゴ・ドュテルテ大統領は、今年度の基礎教育の授業再開を10月5日に延期することで合意した。これは、首都圏およびカラバゾン地域に敷かれている厳しい隔離措置によるものであると、教育省長官のレオナー・ブリオンス氏は述べている。
8月6日、ブリオンス氏は学校再開を延期する提案をした。厳しい隔離措置が敷かれている地域に住む児童の数は、全国のその数の多くを占めるという。この延期は、公立および私立どちらにも行われる。しかしながら、基礎教育を行っている大学や短期大学などでは、すでに再開している授業が続けられるという。
この延期に伴って、遠隔学習の準備に充てることのできる時間を確保できたことになる。国内の一部の教師からは、学習道具の配達に関する安全性や学習環境へのアクセスの確保、教育の質などの条件が改善されない限り、学校の早期再開は意味がないと主張する声も上がっている。学習用のスマートフォンまたはパソコン、タブレットなどがない場合は、テレビやラジオを活用することになるなど、学習の質の統一についても問題が山積だ。
ダバオ地域では先日の記事で伝えたように、川を渡って物資を運ぶ学校が存在したり、オンライン学習をするためのインターネット環境が整備されていない地域などがあるなどがあり、延長された時間の中で、残された課題を早急に克服していくことが求められる。