新型コロナウイルス(Covid-19)の影響は、私たちの予想を遥かに超える範囲まで及んでいるようだ。人口統計を管轄する the Population Commission(PopCom)の2月2日の報告において、10代の妊娠報告数が最も国内で多かったのがダバオ地方であり、その中でもダバオ市の報告数が最も多いことが明らかになった。
PopComの調査によると、10代の妊娠報告数は、2018年には15,703件、2019年には14,000件、そして2020年には12,000件が報告されている。数字から見るに僅かに減少してきているが、立法に関わるLubrado Morata議員は、まだ「明らかに高い」と主張している。さらに、ダバオ市議会議員も、「産婦人科に関わる問題は、今後も優先されるべきものだ。特に、Covid-19の影響で産婦人科にかかるのも難しく、家庭内暴力に関連する事案報告も増えている」と、2月23日の第19回市議会で発言している。
10代の妊娠は、貧困や教育不足、学校の中退など、様々な問題が絡んで起こっている課題だ。これに対し、ダバオ市は既に女性活躍促進法(Women Development Code)や児童福祉法、ダバオ市の産婦人科に関する条例(Women’s Reproductive Health Clinic Ordinance of Davao City)などの施策を取っている。
さらに、市内の保健所、福祉開発所が複数のプログラムを開始している。該当の保健所や福祉開発所は、若い人たちに特化したプログラムも提供している。そして、学校やコミュニティへの性教育を豊富なコンテンツで、効果的に行っているという。
ダバオ地方の妊娠課題の解決が望まれている。