ダバオ市は、明日から年末まで、解除されていた夜間外出禁止と酒類販売禁止措置を再び施行する。同市は市内における新型コロナウィルス感染が再び拡大傾向に転じていることから、感染状況が改善しているとして緩和してきた市内の規制を15日から再び強化する方向に転じる決定を12日にした。
今回の措置では、夜7時から翌朝5時までの外出が制限される。外出禁止令の施行に伴い、酒類販売も毎日夜7時から翌朝5時まで禁止され、全ての公共の場所においてのアルコール摂取も禁止される。サリサリストア(個人商店)も外出禁止令時間の営業は禁止、自宅でのカラオケや騒音も夜10時から翌朝5時までは一切禁止され、違反者には罰金が科せられる厳しい措置となる。
また、先月からようやく営業が再開したロハスナイトマーケットは、外出禁止措置により、夕方5時から7時までの2時間のみ営業が許可されることになり、店舗にとっては営業再開が出来た矢先のことだけに、更なる売上減少が懸念される。サラ・ドゥテルテ市長はクリスマスシーズンも感染防止の観点からパーティーなどを実施しないよう市民に呼び掛けを行っている。
フィリピン保健省ダバオ支部によると、10月13日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は2,416名であることが発表された。うち103名が死亡し、1,799名は既に回復したという。昨日は、新たに53名の新型コロナウィルス新規感染者が確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は514名となっている。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は3,679名で、うち125名が死亡し、2,864名が既に回復したと発表されている。