【News】フィリピン南部医療センター(SPMC)の病床数不足が危機的な状況に

SPMC

6日(火)、フィリピン南部医療センター(SPMC)は、市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響で、同病院のICU病床数の利用率が100%に達したことを報告した。また、一般病棟における病床数の利用率も既に93.27%に達しており、危機的な状況にあると危機感を示した。

新型コロナウイルスの検査施設は、フィリピン南部医療センター、Davao One World Diagnostic Center Inc.、北ダバオ州タゴム市のDavao Regional Medical Centerに加えて、フィリピンの製薬会社Unilabからダバオ市役所やダバオ国際空港に寄付された検査ラボも開設したばかりだ。

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、ダバオ地域の検査体制は徐々に拡充されつつあるが、検査できる場所と処理できる検体数を増やしているにもかかわらず、治療できる病院数や病床数などは格段に増加していない。そのため検査で陽性と診断される母数も増加してるが、受け入れる病院側の収容能力に限りがあるため、病床の利用率が上がってしまっている状態である。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、10月6日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は2,148名であることが発表された。うち85名が死亡し、1,644名は既に回復したという。昨日は、新たに42名の新型コロナウィルス新規感染者が確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は419名となっている。

また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は3,337名で、うち101名が死亡し、2,614名が既に回復したと発表されている。