【News】ダバオ市-サマル島間の橋建設、利害関係者との話し合いが進行中

環境への影響が懸念されているダバオ市-サマル島間の橋建設について、フィリピン国公共事業道路省(the Department of Public Works and Highways;以下DPWH)は同プロジェクトについて、現在も進行中であると発表した。しかし、単に橋を建設しようとするのではなく、環境に配慮した工事になるように調整を行っているとのことだ。

プレスリリースによると、DPWH長官のマーク・ビラー氏は、橋建設に伴う懸念に対応していくために、様々な利害関係者との会議を開くよう調整していることを明らかにした。同会議は、2021年1月に着工予定である建設を進めるために開かれるものであり、ビラー氏は「DPWHは工事が始まる前に、環境に対する取り組みや工事への懸念事項について利害関係者からの了承を得るために、話し合いの場を設ける」と語った。

環境への影響については、橋の建設にともなって発生する土砂が海に流出すると、サマル島周辺の豊かな珊瑚礁を死滅させてしまうことが指摘されている。そのため、土地所有者が土壇場になって橋をかける場所を変更するよう要請している。橋の総距離が短くなり、環境への負荷も減らすことができると考えられるためである。

今回の会議に参加するDPWH次官でUnified Project Management Office (UPMO)のエミル・サダイン氏は、同プロジェクトを行う上で、適切な方法を現在も模索中であるとした上で、この時期に議論することは、建設工事の方向を決める重要な課題であるとも認めた。

しかし同氏は、すべての影響を受ける利害関係者との交渉を続けており、全員が1日も早く納得して、プロジェクトが進むよう願っていると語った。「最終的には、サマル島が影響を受けるという懸念がなくなり、この工事が社会と環境にバランスよく配慮したものになるということを、全員に理解して欲しい。政府も(橋建設のための)土地を確保する過程では関係者に理解と敬意を示さなければならないし、根気や、その土地の文化および先祖代々の土地であることに対する配慮が必要である」と、同氏は語った。

橋の建設の行く末はどうなるのであろうか。全員が納得した形で落ち着いて欲しいと願う。