【News】ダバオ市内の立体交差橋プロジェクト、環境保護の観点から中止に

19日(火)、公共事業道路省(DPWH)ダバオ支部は、10億ペソの予算を組んで検討を進めてきた、ダバオ市マックオーサー通りとマア地区の架道橋建設及び道路拡張工事について、環境保護の観点から強い建設反対の意向もあり、建設工事の実施は困難であると判断、中止する意向を示した。

同省ダバオ支部のスポークスマンは地元紙のインタビューに応じ、悪化の一途をたどるダバオ市マックオーサー通りとマア地区交差点の渋滞解消になるとされてきた立体交差橋プロジェクトであるが、地元住民や環境保護の観点から反対の意見が多く、サラ・ドゥテルテ市長にこれ以上の計画続行は不可能であると報告したと語った。

また、住民の反対や環境保護の観点の観点のみならず、立体交差橋建設と道路拡張工事は、電気、通信、水道など既に整備されているインフラ設備を移行する必要があり、多大な労力とコストを有し、インフラ設備の移行によって、都市機能を麻痺させる恐れがあるかもしれないと中止の理由を付け加えた。

このプロジェクトについては、サラ・ドゥテルテ市長も建設反対の意向を示しており、特にフィリピンの国樹であり、2018年に国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種と指定されたナラの木を建設で伐採することが問題視されていた。建設予定地のアテネオ大学付属小中学校の前には推定樹齢70年とされるナラの木がそびえたっている。

近年、ダバオ市は経済の発展に合わせて、市の人口も増加の一途を辿っている。人口増加に伴い、市内で大規模な交通渋滞の発生や排気ガスの流出による空気汚染、郊外の住宅開発による森林伐採など都市開発に関連して様々な問題も発生している。公共事業道路省(DPWH)ダバオ支部の担当者は、開発は経済的な利益のみを追求するのではなく、社会的、環境的影響を考慮して進めていきたいと述べた。