サマル島アイランドガーデン市長のアル・デイビッド・ユイ氏は、サマル島-ダバオ市接続計画(ダバオ-サマル島間の橋の建設)が、2021年1月にも始まる予定であると発表した。この日程は、フィリピン国公共事業道路省(Department of Public Works and Highways:以下、DPWH)からもたらされたもので、新型コロナウイルスの脅威の中、予想よりも早く着工することができそうである。
ダバオ市-サマル島間の橋の建設予定地は、ダバオ市側はR. Castillo沿いのダバオ・ビーチクラブがある地域、およびDaang Maharlika交差点である。また、サマル島側はバランガイCaliclic、およびバラク地区のLimaoである。さらにDPWHによると、9月半ばまでに建設へ向けた調査を終わらせ、10月もしくは11月にはプロジェクトの入札を行う計画である。
国家経済開発局の投資調整委員会は橋の建設について、ダバオ市-サマル島間の移動時間の短縮、および現在のフェリー輸送に代わる安定的な移動手段となるとして、すでに23.04億ペソの予算を承認している。同局によると、建設予定の橋は片側2車線、長さおよそ2.8キロメートル、幅24.2メートル、車道からの橋の頭頂部は高さ45メートル、1日に約25,000台の交通量を予想しているという。
さらに、既存の道路ネットワークとの接続のためにインターチェンジを建設すること、他にも離れた場所をつなぐ陸橋、海辺の地域をつなぐ橋の建設も計画されている。同省は工事について、2020年から2024年に行われ、2025年には運用が始まると述べている。サマル島へのアクセスがしやすくなると、ビーチリゾートなどへ行くやすくなり、ダバオ市の観光がさらに勢いづくことが期待される。その完成が、とても待ち遠しく思われる。