【Davao Museum of History and Ethnography】ミンダナオの歴史的工芸品を見に行こう!

皆さん、こんにちは。ダバオッチ編集部です。ダバオに限らず、観光地に行くとお土産屋さんに様々な工芸品が売られています。手に取って眺めると、ふと、どのような意味があるものなのだろうか?どういう経緯でできたものなのだろうか?と思うことってありませんか?今回は、ダバオの歴史やその工芸品のルーツを知ることができる「Davao Museum of History and Ethnography=ダバオ歴史民族博物館を紹介します。

【民族の歴史を学ぶことができる博物館】

ダバオミュージアムとしても知られるダバオ歴史民族博物館は、古代から現代まで、ダバオの生活と文化をわかりやすく紹介した場所であり、市内の人気ミュージアムです。博物館と呼ぶには少し小さな規模ですが、Museo Dabawenyo(ダバオ博物館)の次に大きなミュージアムで、部族の工芸品から現代美術まで、歴史だけでなく、ダバオや社会に大きな影響を与えた様々な種類のアートを展示しています。

ダバオ歴史民族博物館は、ダバオの異なる民族グループの芸術品や遺物を保存するために、ダバオ市の団体ゾンタクラブがフィリピン人財団と共同で設立しました。歴史的遺産に誇りを持つダバオの文化と芸術を促進し、ダバオの先住民社会の文化的アイデンティティーをかたち作ることを目的としています。

【ダバオの先住民部族を紹介】

ダバオ博物館は、ダバオで最初の民族学博物館です。マンダヤ、マノボ、マラナオ、チボリ、バゴボ、ブラーン、マンサカ、総称してルマドと呼ばれる南ミンダナオの先住民の文化や歴史を紹介しています。博物館のコレクションには、ミンダナオ島とフィリピンの旧地図、兵器、宝飾品、楽器、部族の衣装、手工芸品、陶器などがあり、今日も行われている伝統的な織物の重要性を紹介する特別なセクションもあります。

博物館のドアを入ると、入口には受付エリアがあり、様々な模様にデザインされた先住民の織物に出迎えられます。受付では、受付台帳に名前や連絡先を書き、入場料を払います。料金は、大人100ペソ、高齢者80ペソ、学生20ペソです(2017年7月現在)。身分証明者の掲示を求められるので、パスポートなど有効なIDを一緒に提示してください。

受付を済ませたら、まずは1階の展示エリアへ。展示している全ての作品を鑑賞することができます。博物館の白い壁がキャンパスのようになって、ダバオを紹介する作品や装飾品がそこに画かれるように展示されている様は素敵です。個人使用を目的とした写真であれば撮影もできますが、ダバオ市の歴史年表については著作権の問題で撮影不可なのでご注意ください。

展示ゾーンに入るとまず、巨大なミンダナオの古地図と、博物館の挨拶がプリントされた大きな壁に圧倒されます。さらに進んでいくと、ダバオで生活してきた様々な部族の作った作品が展示されてあり、その文化や芸術、アート作品に魅了されます。

【シーズンごとの期間展】

ダバオ博物館は毎シーズン異なる種類のアートを展示しており、取材に行った時は『Davao Arts:All in the Family』という展示が行われていました。ダバオ市の文化と芸術へ重要な貢献をした様々な家族の作品やストーリーが展示されています。バサ、アヤラ、エダデス、バホの4家族の作品を展示し、ダバオだけでなく、フィリピン全体に、文化や芸術面で多大な貢献をした芸術ファミリーを紹介していました。

まずは、建築家バサの展示です。展示エリアでは、ラモン・バサが使用したさまざまな素材や家族の写真を展示していました。ラモン・バサはダバオの建築界の父であり、象徴的な建築物を建てたことで有名です。1930年代には、住居、商業施設、映画館などを建設。息子のレナート・バサもまた建築家で、教会と学校を建てました。最初の構造物は、カバギオ地区にある三位一体のドミニカンシスターズ礼拝堂です。

次は、バレエの一種であるロックシンダンサー、カルメン、ビング、アグネスです。ダバオで多くの世代の人々にダンスを教え、ダバオ地方の精神と西洋の技術を融合させたアーティストとして知られています。博物館には、パフォーマンス中にロックシンダンサーが使うバレリーナシューズとマスクが展示されています。 また、ロックシンダンスがどういったものなのかを伝える写真なども展示しています。

アヤラファミリーは、ビジュアルアートと音楽を用い、詩や小説を通じて、文学の場面に色彩と生命を与えるアーティストです。ロナルド・バジョとジージェイ・アリオラは、音楽と劇場への情熱を社会を変えていく為のプロセスを創るアーティストです。

作家とビジュアルアーティストのティタ、ホセの他に、ジョエイ、シンシアという2人のミュージシャンのお子さんがいます。博物館は、歌詞、ポスター、写真、アルバムや、彼らの影響を受けて活動するアーティスト作品を紹介していました。

ビクトリア・エダデスは、この国の現代美術の父と考えられています。彼はミンダナオに住み、アートに新たな手法をもたらした3人の国家的アーティストの一人です。彼の娘ジョアンもまた、ミニマリズムで有名になりました。ジョアンとビクトリオの絵画が、写真と共に展示されています。

最後は劇場アーティストのバホファミリー、父のロランドと娘のジージェイの展示です。ステージでの雄姿や演奏中の写真が博物館の壁に飾られています。ロランドとジージェイは、ミンダナオの音楽教育や美術教育に大きな貢献をした人物として注目を集めています。 バホの父子は、ミンダナオの独特の特徴を持つ優れた楽曲を書き、総指揮を行って、公演を成功させています。

【部族の文化紹介に特化したドミンゲスギャラリー】

1階の見学が終わったら、2階へ進みます。2階にはカルロス・ドミンゲス Jr.ギャラリーと名づけられたギャラリーがあり、ここでは、先住民コミュニティの多種多様な工芸品を見ることができます。入り口に入ると左側に大きなドラム、右側には、ダバオの様々な先住民コミュニティを示す図が描かれた壁があり、期待が高まります。

このフロアには、ダバオの先住民族のすばらしい作品や、珍しい遺物、ダバオの歴史的出来事の写真、先駆的な家族の歴史など様々なものが展示されています。 マンダヤ、マノボ、マラナオ、チボリ、バゴボ、ブラーン、マンサカの部族を含む、様々な種族の手工芸品、道具、生活様式が説明と共に展示されており、部族の格好をした人形達は今にも動き出しそうです。

手織りの衣装や、細かい細工が施された装飾品は特に興味深く、貝や小さなビーズが施された服や小物は、素朴ながらとても華やかです。男性が狩りや戦闘に行く際に持って行ったという細かい細工が施されたタバコ入れもあり、さながらパーティーバッグのようでした。

いかがでしたか?ダバオの歴史と文化についてもっと知りたい方は、ぜひ一度ダバオ博物館を訪れてみてください。ダバオの歴史や、先住民部族のこと、美しい工芸品から現代アートまで、ダバオについて様々な新しい出会いがあることと思います。

【基本情報】

名称: ダバオ歴史民俗博物館

英語名: Davao Museum of History and Ethnography

アクセス:空港より車でおよそ25分

住所:Zonta Building, 113 Agusan Circle, Insular Village 1, Lanang, Davao City, Davao Del Sur

電話番号: 082  233 1734

入場料:P100(シニア、学生は割引あり)

URL:https://www.facebook.com/Davao-Museum-of-History-and-Ethnography-100456066707937/

E-mail:N/A

営業時間:毎日9:00~17:00

地図: