【News】ダバオ出身のホテルマン、世界一の称号「Hotelier of the Year」を授かる

ダバオ

新型コロナウイルスが見つかって1年が経とうとしている。コロナ禍の影響をまず受けたのは観光業界だっただろう。そんな暗い中に、とても明るい光が差し込んだ。ダバオ出身のホテルマンが、この度世界一の称号「Hotelier of the Year」を受賞したのだ。

2020年12月4日、Stelliers Awards 2020のフロントマン部門において、ダバオ出身のホテルマン「レイ・モラガ(Rey Moraga)」氏は、世界一のホテルマンとしての称号「Hotelier of the Year」を受賞した。この賞は2019年の業績によって選ばれたファイナリストの中から、半年を経て慎重に決定されるものだ。また、今回の受賞者の中で、アジア出身のホテルマンはレイ氏ただ一人だった。

レイ氏は現在、カンボジア・シェムリアップにある老舗ホテル「Raffles Grand Hotel d’Angkor」でフロント部門のマネージャーを務めている。レイ氏はダバオ市で過ごした頃から人や文化に興味があった。進路にも悩んだが、人と文化への興味がEnderun Collegesへの進学を決断させた。料理学を専攻し、その中でホスピタリティを学んだ。この時のことをロイ氏は、「カレッジでは、本当に自分は人が好きということに気づきました。人に囲まれるのが好きなんです」と語っている。

そして、短大卒業後、ロイ氏はMakatiにあるRaffles Hotels & Resortsに2012年に就職した。その間、同氏はコンセルジュ、フロント、清掃など様々な業務にあたった。また、毎朝外国の新聞をドアの前に毎日届けるなど、お客様の無理難題にも答えた。これらの経験で成長したロイ氏は、2017年、アジア大洋州の中でホスピタリティが最も高いホテルマンとして「The Most Outstanding Heartist」賞を受賞した。22カ国の8万人の中から、この賞に選ばれた。

そして6年後、ロイ氏はカンボジアのシェムリアップにある「Raffles Grand Hotel d’ Angkor」でフロントマン部門のマネージャーに昇進した。同ホテルは、1932年に開業した老舗のホテルだ。現在ロイ氏は、40人の部下を抱える、ホテルの中でも最も若い管理職として活動している。

しかし去年始まったコロナ禍の影響で、ホテルの営業が停止してしまった。そんな中でも、ロイ氏は昔の趣味を見直して、その魅力に気づいたという。「隔離生活があったから、自分をより良くする方法が見つかった」。その言葉には、同氏がお客様に喜んでもらおうとする「心」が伺える。