
東ミンダナオ海軍部隊(Naval Forces Eastern Mindanao・以下NFEM)の第71任務部隊(Naval Task Force 71)は、2025年6月7日、ダバオ市タロモ地区ドゥモイ岬沖における海上作戦中に、密輸の疑いがあるタバコを押収した。押収品の価値は、約2,000万ペソに相当するとされている。
NFEMの広報官であるレイナンテ・ヴィレラ中佐によれば、当該作戦においては、M/B Sharefa(シェレファ号)というモーターバンカに積載されていた、外国製で書類のないタバコ約800マスターケースが発見された。
海上パトロールを実施していた海軍要員は、約20人の人物が同船から海岸へ向けて箱を積み降ろしている様子を確認した。彼らは当局の接近を察知すると、直ちに現場から逃走し、船舶および積荷を放棄したまま立ち去った。
押収された品は、ダバオ市パナカンに所在するフェリックス・アポリナリオ海軍基地へ搬送された。フィリピン麻薬取締局ダバオ地方事務所(PDEA-Davao)のK9部隊が、違法薬物の混入有無を確認するため、積荷の検査に協力した。
標準的な手続きに則り、押収されたタバコは関税局ダバオ地方事務所(BOC-Davao)に引き渡され、適切な書類の作成および処分が実施される予定である。
当局は現在、国家の経済安全保障を脅かす密輸行為に対する省庁間による継続的な取締りの一環として、関与者の身元および違法積荷の出所について調査を進めている。