フィリピンでは2002年より「ワンタウン・ワンプロダクト(One Town, One Product 以下Otop)」プログラムを継続している。Otopプログラムでは地場産業の育成を目的として、貿易産業省(Department of Trade and Industry 以下DTI)が中小零細企業の支援を進めている。日本では一村一品運動と呼ばれる地域振興プログラムだ。
2019年12月26日、ダバオデルスル州Digos市に、州内初のOtopセンターがオープンした。当初は12月19日にオープンする予定であったが、15日の地震により延期となった。
DTIダバオのDelia Ayano氏は、オープン時点で17生産者からの製品を販売しており、今後も製品数は伸びていくだろうと語った。現在、バナナチップなどの加工食品、先住民族の工芸品、香水、ココナッツ製品などがならんでいる。
Ayano氏は紹介する製品に関して、ダバオデルスル州の生産者が優先されるものの、他地域からの製品を受け入れることも可能であると述べた。また、Otopセンターで製品を紹介したい場合、事業登録を行い、コンプライアンス順守の誓約書を自治体の事務所へ提出するだけで審査を受けられると説明した。
DTIはこれまでに、ダバオデルスル州内約6,000の中小零細企業を支援してきたとのことだ。生産者が安定した収入を得ることで、安定した地域経済が成長することを期待したい。
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