【News】フィリピン国民の政治機関満足度調査:マルコス支持層高評価、ドゥテルテ支持層は不満続く

ダバオ市内

独立系の世論調査機関「WRヌメロ」が、2025年8月に実施した全国調査によると、フィリピン人の約7割(68%)が、自ら選出した下院選挙区議員の働きに満足していることが明らかになった。

今回の調査では、下院全体に対する満足度はわずかに低下した一方で、上院および最高裁判所に対する評価は上昇傾向を示している。

「フィリピン世論モニター」では、選挙区議員、下院、上院、最高裁判所それぞれに対する国民の満足度を測定した。調査は、サラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾に関する最高裁の判断と、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領による国情演説(以下SONA)の直後に、全国規模で実施された。

下院について

今回の非委託調査によると、フィリピン人の68%が自身の選挙区の下院議員の働きに満足していると回答した一方、18%は判断を保留し、7%が不満を示した。また、残る7%は自分の選挙区の議員が誰かを知らないと答えている。

下院全体の活動実績に対する満足度はわずかに低下し、2025年4月の48%から8月には44%へと下落した。一方、不満の声は同期間に27%から22%へと減少した。全体の約3分の1(33%)は評価を「分からない」と回答している。

支持勢力別では、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領およびその家族・側近の支持者の間で最も高く、63%が下院の活動に「満足」と答えた。次いで、ナガ市のレニー・ロブレド市長やリサ・ホンティベロス上院議員ら野党指導者を支持する層でも49%が「満足」と回答している。

一方、最も不満が多かったのはドゥテルテ氏の支持者層だった。いずれの政治勢力にも属さない無党派層では、44%が「判断できない」、38%が「満足」、18%が「不満」と回答している。

上院について

2025年8月の調査によると、上院の活動に対する国民の満足度は4月の44%から49%に上昇した。不満は19%で、前回より7%減少した。一方、約3人に1人が「評価できない」と回答している。

支持層別では、上院への満足度が最も高かったのはマルコス大統領支持層の64%、次いで野党支持層の59%だった。不満が最も多かったのはドゥテルテ支持層の23%で、続いて野党支持層の22%が続いた。無党派層では41%が「満足」、40%が「判断保留」、20%が「不満」と回答している。

最高裁判所について

調査によると、フィリピン国民の約5人に3人(58%)が最高裁判所の活動に満足しており、4月の調査から9%上昇した。不満を示す割合は4月の25%から8月には14%へと減少し、27%は評価を「分からない」としている。

政治的立場別に見ると、ほとんどのフィリピン人が最高裁を支持しており、満足度が最も高いのはマルコス大統領支持層の72%だった。不満が最も多いのは野党支持層の21%で、続いてドゥテルテ支持層の17%となっている。

この全国調査は2025年7月29日から8月6日にかけて、フィリピン国内に居住する1,418人の国民代表サンプルを対象に対面方式で実施された。

本調査結果は「WR Numero:フィリピン世論モニター」2025年版第4号(2025年8月全国調査)に含まれており、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領とサラ・ドゥテルテ副大統領の最新の支持率評価、マルコス大統領のSONA、ドゥテルテ副大統領弾劾の最新動向、そしてフィリピン国民の政策優先事項などが報告されている。

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