【News】違法駐車対策 — ダバオ市が検討するスマート・パーキング導入計画と運用課題

駐車場

ダバオ市運輸交通管理局(以下CTTMO)は、市内の「スマート・パーキング・システム」導入の可能性を検討している。

CTTMOの責任者代理である弁護士のエドワード・ペレス氏は、違法駐車対策の一環として同局が検討している施策のひとつであると説明した。ただし、この構想は現時点ではまだ計画段階にとどまっている。

2025年7月10日に市長室で行われた記者会見で、ペレス氏は「デジタル化されれば非常に効果的です。情報が一元化され、すべてが連携するため、紙での管理は不要になります」と述べた。

スマート・パーキング・システムは官民連携(PPP:Public-Private Partnership)によるプロジェクトで、提案はスマート・コミュニケーションズ株式会社(Smart Communications Inc.)から提出された。ペレス氏は、同社が2024年に2週間の試験運用を実施していたことから、CTTMOとしても導入を推奨した。

ただし、このプロジェクトは現在も提案段階にあるため、必要な資金はまだ確定していない。

ペレス氏によると、試験期間中、同一のナンバープレートを使用して料金を支払わずにスマート・パーキング・エリアに駐車した運転手を特定できることが確認されたという。

また、現在ダバオ市内には18カ所の有料駐車区画が設けられているが、実際に運用されているのは7カ所のみであり、残りの区画はCTTMOの人員不足により管理できていないと説明した。現在、配属されている職員はわずか68人にとどまっている。

さらに、四輪車の駐車料金は最初の2時間で約20ペソ、バイクは5ペソ、トラックおよびバスは100ペソ程度になる見込みだと述べた。

CTTMOは2024年に約1,600万ペソを徴収したが、目標額の1,800万ペソには届かなかった。

ペレス氏によれば、徴収が思うように進まない主な要因のひとつは、書類の不備や、駐車しても所定の罰金を支払わない運転者がいることだという。すべての有料駐車区画を運用できれば、市はより多くの罰則金を徴収できるようになるだろうとも述べた。

ペレス氏はさらに、各バランガイ(行政区)での夜間駐車の導入も検討しているが、実現には条例の制定が必要だと述べた。

なお、スマート・パーキング・システムの構想は、ダバオ市内の交通状況を改善する施策の一環として、2025年1月8日にCTTMO局長のディオニシオ・アブデ氏によって初めて提案された。

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