
3月21日、ダバオ市とコタバト州でそれぞれ生後間もない男の赤ちゃんが置き去りにされているのが発見された。
最初の赤ちゃんは、ダバオ市マティナ・アプラヤのランゾナ・サブディビジョン、シンキル通り011番地で発見された。
マグダレナ・ナティビダッドさんが赤ちゃんの泣き声を聞きつけ、確認すると、赤ちゃんは赤い紙袋の中に入れられ、へその緒がまだついた状態だった。赤ちゃんのそばにはメモが残されており、生年月日は「2025年3月20日」、名前は「ブライアン・ドレイク」と書かれていた。メモには次のような内容が記されていた。
「どうか彼を自分の子どものように愛情をもって育ててください。彼が必要とするものを与えてあげてください。私たちには今、彼を育てる余裕がありません。彼の名前は変えないでください!責任を押し付けてしまって申し訳ありません。神のご加護を」
赤ちゃん(体重2.9キログラム)は、南フィリピン医療センター(以下SPMC)に搬送され、現在は安定した状態にある。
エコランド警察署とマティナ・アプラヤのバランガイ当局は、母親の身元を特定するため、周辺地域の健康センターの記録を確認し、付近の監視を強化している。
一方、もう一人の新生児は、コタバト州ピグカワヤン町トゥボン村、国道沿いの店の前で発見された。
午前3時ごろ、店のオーナーが店の前に置かれた段ボール箱を発見。しかし、不審物かもしれないと警戒し、すぐには開けなかった。その後、箱の中から赤ちゃんの泣き声が聞こえたため、近隣住民と警察に通報した。監視カメラの映像には、若い男性2人がバイクでやってきて、箱を置いて立ち去る様子が映っていた。
赤ちゃんは現在、ピグカワヤン地方保健局の保護下にあり、健康状態は安定している。
また、赤ちゃんを発見した店のオーナーは、適切な手続きを経た上で養子に迎えたい意向を示しており、町の社会福祉開発事務所と協議を進めている。
現在、ダバオ市およびピグカワヤン警察が、赤ちゃんを遺棄した母親および関係者の身元を特定するため捜査を進めている。