2021年12月15日(水)、2017年12月にダバオ市内で発生し、38名もの死者を出すという最悪なケースとなったNCCCモールの火災事故から4年、ダバオ資本で小売り、スーパーマーケットや薬局等を手掛けるNCCCグループオーナーであるリムファミリーは、火災後に取り壊されたショッピングモールの跡地に40億ペソを投入し4階建ての新しいNCCCモールを再建すると発表した。
新しく建設されるNCCCモールの建設費用は、銀行からの融資と内部資金によって賄われる予定で、フィリピン資本のASYA Design社が建物の設計を請け負うという。同社は旧ビクトリアプラザ、現NCCCモールブハギンの設計も手掛けており、建物の外観は国鳥であるフィリピンイーグルのライフスタイルと生息地をコンセプトに設計される予定であると述べている。
NCCCグループの副社長はメディアの取材に対し、新しく建設予定のNCCCモールは2024年12月までに完成する予定で、ショッピングモールの総面積は28,223.24平米になるという。また、4年前に火災事故を起こした教訓を生かし、国の建築基準法に準拠した構造のみならず、消火栓を含む消防車をショッピングモールの施設内に常駐させ、火災事故を徹底的に防止したいと対策を述べた。
また、建設予定地のマア地区ではショッピングモールに出入りする車が常に渋滞を引き起こす要因となっていたこともあり、渋滞緩和に向けて幹線道路に抜けることが可能な南側の車両用道路も併せて整備するとしている。ショッピングモールは1階にスーパーマーケット、2階にはファッションとアパレル関係の店舗、3階には映画館やボウリング場が備えられ、4階にはイベント会場などが設けられる。全200店舗が入居できるということだ。