
フェルディナンド・ボンボン・マルコス・ジュニア大統領は、貧困層支援プログラム「Pantawid Pamilyang Pilipino Program(以下4Ps)」の受給者に対し、安定した生計へ移行できるよう支援を強化することを約束した。
2025年2月15日、タグム市庁舎で開催された「Trabaho sa Bagong Pilipinas(新しいフィリピンの雇用)」イベントで、大統領は4Ps受給者のスキルと適切な雇用機会をマッチングさせる取り組みについて強調した。
ダバオ地方社会福祉開発省(以下DSWD-Davao)4Ps部門長のマージー・カビド=ソブレトド氏によると、このイベントで少なくとも10人がその場で採用されたという。 内訳は、カルメン町の求職者8名とタグム市の求職者2名。今後さらに採用者が増える見込みだという。
当日は、午前中にカルメン町から約1,000人の受給者が参加し、午後にはタグム市から約2,000人がイベントに参加した。2025年には、ダバオ地方だけで約75,000人が4Psを利用して卒業する予定である。
フィリピン共和国法第11310号に基づき、世帯受給者は最大7年間4Psの支援を受けた後、自立へ移行する仕組みとなっている。 この就職フェアと同時に、農業省が「Kadiwa ng Pangulo(大統領の市場)」を開催し、低所得世帯向けに手頃な価格で食品を提供した。
また、労働雇用省(DOLE)は、プログラムを通じて、1,000人の受給者に雇用・生計支援を実施した。 DSWD-Davaoのメリンダ・A・パラガマック地域局長 は、このプログラムが成功すれば、ダバオ地方以外の州でも同様のイベントを実施する意向を示した。
マグサイサイ町の4Ps受給者であるミシェル・ナタッドさん(33歳)は、このイベントでその場で採用された一人だ。彼女は、パナボ市のショッピングモールでの仕事を2回目の応募で獲得。 2人の子どもの母親であるナタッドさんは今年4Psを卒業予定であり、家族の未来を良くするために精一杯働くと決意を述べた。
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