【News】モロ・イスラム解放戦線創設者の旧邸宅、文化・歴史遺産指定の検討進む

タウイタウイ

モロ・イスラム解放戦線(以下MILF)の創設者である故アミールル・ムジャヒディーン・シェイク・サラマット・ハシム氏の旧邸宅が、「文化的・歴史的遺産」として指定される可能性がある。

この旧邸宅は、かつてキャンプ・アブバカルと呼ばれた現在のキャンプ・イラヌン(マギンダナオ・デル・ノルテ州バリラ)に位置しており、バンサモロの人々にとって歴史的な意義を持つとされている。

議会法案第335号の提案者によると、この場所は単なる歴史的遺産ではなく、バンサモロの人々にとって「困難を乗り越える力」と「指導力」の象徴でもある。

2000年、ジョセフ・エストラーダ大統領(当時)が「全面戦争」を宣言した際、同地は放棄された。しかし現在では、多くの若手モロ指導者を含む訪問者がハシム氏の殉教を称える「巡礼地」となっている。

2025年3月21日、ミンダナオのジャーナリストらがバンサモロ文化体験の一環としてこの地を訪れた。第1海兵旅団のロムロ・ケマド2世准将は、沿岸警備隊やMILF、その他の政府機関と協力しながら、毎年環境保全活動を行っていると説明した。

ケマド准将は、キャンプ転換合同特別部隊がこの邸宅を遺産として保存する計画を進めており、さらに、かつてMILFの訓練キャンプであった「アブドゥル・ラーマン・ベディス士官学校」の跡地に「平和博物館」を設立する案も検討されていると明かした。

しかし、こうした取り組みが適切な方針に沿うよう、フィリピン国家歴史委員会の指導を仰ぐ必要があると慎重な姿勢を示した。

一方で、MILF戦闘員と武器の段階的廃棄作業が続いているため、遺産指定の進展は遅れている。

また、文化的・宗教的な配慮を欠いた解釈がなされないよう、特別部隊は専門家と協力して保存作業を進めている。

並行して、同地の生物多様性保全活動も進められており、ターシャ(メガネザル)やカササギサイチョウなどの野生動物の記録作業も行われている。

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