皆さんこんにちは!ダバオッチのホノカです。10月31日のハロウィンから1週間以上が過ぎましたが、今年のハロウィンはどのように過ごしましたか??仮装された方もいますか?私は、カボチャを買ってカボチャスープを作ってみました〜
元々ハロウィンの起源は古代ケルト人まで遡り、ケルト人にとっての1年の終わりが10月31日で、秋の終わりと冬の始まりを告げるお祭りが行われていました。その時に死者の霊が家族を訪ねてくると信じられたそうです。
キリスト教ではハロウィンの翌日の11月1日を「諸聖人の日(万聖節)」としてキリスト教布教のために尽力して亡くなった聖人を偲ぶ日、11月2日を「死者の日(万霊節)」として、死んだ祖先が家族を訪ねてこの世に戻ってくる日としてお祝いします。ディズニー作品の「リメンバーミー」でも有名かと思います💀!
キリスト教徒が90%を占めるフィリピンではハロウィンの期間は日本のお盆にあたる長ーいお休みです。さらに今年は10月30日にバランガイ(最小行政区)選挙が行われ、祝日となったため、さらに長い連休となりました。そんなフィリピンのハロウィンの過ごし方、ぜひ最後までご覧ください🎃
ハロウィン
冒頭にも書きましたがハロウィンはキリスト教徒のお祭りではないし、もうすでに街中にクリスマスツリーが飾られているフィリピンでは、ハロウィンはあまり盛大に祝わないのかななんて思っていましたが、大間違い!全てのショッピングモールで仮装イベントが行われたり、トリック・オア・トリートと唱えている子供たちばかりでした!行事に熱心なのはフィリピンあるあるですかね、、!
筆者はダバオ・ガイサノモールのハロウィンイベントに行きました。ダバオにモールはたくさんありますが、ガイサノモールは特に大規模なイベントだったと思います。
イベントスケジュールは上記の通りです。他のモールでも夕方ごろからイベントが始まっていました。
マジックショーや恐竜が大暴れするマスコットパーティーなど大盛り上がりでした。恐竜やサメにも子どもたちは怖がるどころか、逆に怖がらせたりしていて、強いな〜なんて思っていました(笑)
子供たちがハロウィンぽいお化けやカボチャ、魔女などの仮装に身を包み、はしゃいでいる姿はとても可愛らしかったです。さらに興奮しているのはお母さんたち。子供たちがはしゃいでも飾りやメイクが取れないように必死でした(笑)自分の子供の仮装が一番可愛いと言わんばかりに、写真を撮らせて欲しいとお願いすると沢山撮らせてくれました。
そして子供だけではありません!!この子供たちの集まるイベント会場の隣では日本のアニメ・漫画のフィギュアの展示やグッズ販売が行われていました。以前紹介したAnime Takonカフェも出店していました。
そこに集まっていたのはコスプレイヤーさんたちです。100人程は見受けられました。本当に細部までクオリティが高く、日本のマンガ・アニメ文化の普及に改めて驚かされました。日本語のアニソンが流れるとみんな口ずさんでいたりと嬉しくなりました。
中でも人気だったのは鬼滅の刃とアーニャ、中国のゲームアプリ「原神」のキャラクターです。一緒に写真を撮るための列ができていて大人気でした。可愛らしい仮装ばかりで沢山一緒に写真を撮ってもらいました。 子供から大人までハロウィンの仮装文化を楽しんでいました!
諸聖人の日と死者の日
フィリピンでいよいよ本格的にお祭りが始まります。先祖を敬い、思い出す日ということでほとんどの家庭が先祖のお墓を訪れ、お花やキャンドルで装飾して食事をします。今年、ダバオでは禁止とされたようですが、一晩墓地に泊まり込む人もいます。寝ている間にお化けが出そうで怖いなと思ってしまいますが、フィリピンでは当たり前の文化です。
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筆者は日本人墓地もある、ミンタル公共墓地を訪れました。消防車と救急車も用意されていて警備もしっかりしていました。とは言っても、そこにご先祖様のお墓がなくても入ることができます!
墓地の前にはご先祖にお供えを知るためのお花を売っている人たちがズラーッといます。墓地に向かう道中にも売られている場所があったり、赤信号で止まっている車に直接お花を売る人たちも見られました。日本でも菊の花がよくお供えされますが、フィリピンでもよく見かけました。
お花だけではありません。ストリートフードも沢山並んでいます。普段街中で見られるストリートフードだけではなくてお盆ならではのbikoというおはぎのようなスイーツも並んでいました。
諸聖人の日に行ったので大きな十字架の前にも沢山のろうそくが向けられ、手を合わせている人が多かったです。一方、日本のお盆ではないものの、日本人墓地にもお花やろうそくが供えられていました。
日本のお墓参りは厳かな雰囲気も漂いますが、ここフィリピンでは家族が集まるピクニックのような雰囲気です!お墓に屋根がついていて小屋のようになっている家庭では、ハンモックでゆっくり昼寝している様子やご飯を食べていたりさまざまでした。大音量で踊っている人たちもいてパーティーのようでした(笑)
とは言っても、お墓のお掃除やペンキを塗り直している家庭も多く、日本と変わらない姿も見られました。カラフルなお墓は鮮やかで素敵でした。
キリスト教では、死は神様に召されて神の元に旅立つことなので、別れを惜しんでいたらいつまでも心配で旅立てないと考えられています。そのため先祖に賑やかで楽しい姿には、私たちは大丈夫というメッセージが込められています。死んでも家族がずっと忘れずに集まってくれるというのはとても嬉しいことだと思います。
おまけ〜選挙〜
最後に、ハロウィン前日の10月30日にフィリピンで行われた、バランガイ選挙についても少し触れようと思います。バランガイとは最小行政単位を意味して、フィリピン全土に4万2千あまりバランガイが存在します。
選挙活動期間は10月19日から29日までの10日間で、その間は至る所に候補者のポスターが貼られていたり、選挙カーが走ったりしていました。自家用車やトライシクル(バイクタクシー)にもポスターが貼られていていて選挙活動が自由なように思えました。
選挙は地元の小学校で行われ、先生たちが受付事務を行います。入り口には有権者の名前が貼られていて、投票する部屋を確認します。有権者は自分の名前を必死に確認していました。
サンプルはこんな感じです(落ちていたものを撮ったので汚れていますが、、)。マークシート方式で、投票し終わったら、親指にインクをつけて投票済みの印とするようです。
ダバオでは選挙に絡む大きな問題は見られませんでしたが、一部地域においては選挙絡みの発砲事件も起きているほど、選挙が市民の生活にとっていかに重要であるかわかります。タクシーに乗ってフィリピンの政治のお話を聞けることもしばしばあり、市民と政治の距離感が日本よりも近いなということを感じています。そんな中、ちょうど選挙の様子を垣間見れたのは光栄な機会でした。
まとめ
今回はフィリピンのハロウィン、選挙、諸聖人の日・死者の日と行事盛りだくさんのお盆を取り上げました👻日本で馴染みのある祝い方との共通点と相違点を見つけられてとても楽しかったです。
特にこの期間は家族がご先祖のために絶対に集まり、全員で盛り上がる様子は、フィリピンの家族愛の強さを感じられてとてもほっこりしました。私もお盆を疎かにせず、毎年お墓参りに足を運ぼうと思います。
ハロウィンが終わったら、次はクリスマスに向けて一直線ですね!!ダバオの街並みはもう12月だっけ?というくらいイルミネーションで溢れています。クリスマスが待ち遠しいですね!ぜひ、皆さんもフィリピンで、楽しいハロウィンやクリスマスをお過ごしください〜
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