59億ドルの議論を呼んでいるタンパカンプロジェクトの鉱区内で、違法な小規模採掘作業と未使用の銃器が新たに増加していることが、2023年3月の一連の捜査で明らかになった。
ソクサージェン地方鉱山地球科学局(以下MGB-12)のEfren Carido局長は火曜日、この東南アジア最大の未開発銅・金鉱山における違法行為について、「金鉱床のための用水路やトンネルの掘削が含まれている」と語った。
同氏によると、南コタバト州タンパカンのバランガイ(最小行政区)ダンラグのSitio AcaciaとバランガイタブルのSitio Aspakにある違法採掘場のいくつかは、ボールミル(粉砕機)を所有しているという。これは、今回の発見に至るまで、長い時間が経過しているということを示唆している。
Carido氏は「彼らを逮捕できてよかった」と語る。違法採掘者は巧妙な手口で違法採掘を続けている。プロジェクトの対象地を超えて、別の地域でも同様の犯罪が見られているという。
このプロジェクトは、2003年1月17日に正式に発足して以降、20年以上が経った今も操業を開始していない。さまざまな団体から強い反対の声が上がっているが、現在は2026年の本格的な操業開始を目指しているという。
違法採掘は鉱業における大きな問題の一つである。例えば2020年にはアポ山国立公園付近で違法採掘が確認された。本来得られるはずの資源を知らぬ間にせしめられることで、本来得られたはずのリターンが得られなくなっている。操業予定まであと3年。資源の保護の徹底が求められている。