軍は、政府組織と協力し、マラウィ避難民の為の仮設住宅建設を開始したことを明らかにした。マラウィ市内の一部では、依然としてイスラム系過激組織と政府軍の戦闘が続いており、多くの市民が避難を余儀なくされている。この建設プロジェクトは、マラウィ早期復旧プロセスの一環で、現在避難している数千家族の一時的な住居となる予定である。
西ミンダナオ司令部は、復旧作業に関わる軍の人員を徐々に増やしていき、復旧スピードを上げていく方針であると話し、テロリストからマラウィを解放するだけでなく、早急に避難施設を作っていくことに対しても犠牲を惜しまないことを強調。プロジェクトには、陸軍の兵士だけでなく、空軍や海軍も参加し、マラウイ市を復活させるための大規模な復旧作業を行っていくとのことである。
陸軍と国の公共事業部門、マラウィ市のエンジニア事務所が協力し、今週末に2件のモデルハウス建設に着工、最終的には5000件の仮設住宅を建築する予定。である。マラウィ特殊部隊のスポークスマンによると、最初のモデルハウスは1週間程度で完成予定であるとのこと。
建設地は、マラウイ市のサゴンソンガン地区で、5つのエリアに各千棟建設される予定。建設予定の住宅には2つのモデルがあり、4×7.7メートル・床面積26平方メートルのスチールハウスと、4×6メートル・24平方木製ハウスとなる。スチールハウスのモデルは、事前に組み立てられ、建物ごとに3家族を収容することができる。建設時間は1軒に付き1週間程度。
各エリアには、共用キッチン、トイレ、洗濯スペースがあり、電力と水道は、すでにラナオ州の電力会社と水道局によって設置済みであるとのこと。建設には、現場の民間人労働者の雇用も行う予定であり、軍は、住宅の建設前、建設中、建設後と全てにおいて必要な支援を提供していきたいと述べた。