環境天然資源省(DENR)長官のロイ・シマツ氏は、Region 12(Socsargen)の鉱山地球科学局(Mine and Geosciences Bureau:以下MGB)に対し、コタバト州、Magpetにあるアポ山国立公園付近でおこなわれている鉱山の違法操業を停止するよう命令した。機材などを使用しない、小規模な掘削が散見されているようだ。
問題の掘削されている箇所は、アポ山国立公園から10キロメートル離れた場所にある。シマツ氏は、この場所は掘削活動をしてはいけない地域であると宣言されており、その規模は大きくても、小さくても関係はないと語った。
12月7日、シマツ氏のチームは問題となっている地域を強制調査した。その結果、掘削活動がはじまったばかりだと思われる坑道を発見したという。その坑道の中を調査した結果、石炭が入った袋25個があり、中には推定計90キロにもなる石炭が入っていた。
Region12のMGBによる強制調査では、作業中と思われる坑道は見つからなかったが、過去に掘削作業があったと思われる痕跡はあったという。また、重機は発見されなかったが、ショベル3本と金属の棒1本だけが坑道の外に置いてあったとのことだ。
DENRによると、違法な採掘活動は法律で禁じられていると語った。国立公園の近くでおこなわれた掘削活動は、守っていくべき自然への影響も危惧されるため、許されるものではないだろう。