5~11歳の子ども向け新型コロナウイルスワクチン接種が、ダバオ地方でも2月14日から開始された。その初日には各地で、子どもたちのワクチン接種を進めようとさまざまな取り組みがおこなわれた。また、子どものワクチン接種は、通常のものと異なるさまざまな配慮がなされている。
ダバオデオロ州では、開会式典に州議員長のSholai Lim氏と、州知事の8歳の息子が出席し、同州の5~11歳のなかで初めてワクチンを接種した。この日、ダバオデオロ州は80名の子どもたちにワクチンを接種した。ダバオ市では南フィリピン医療センター(SPMC)で子どものワクチン接種がおこなわれ、子どもたちのためにマジックショーがおこなわれ、フォトブースも設けられた。タグム市のダバオ地方医療センター(Davao Regional Medical Center)では、会場に来た子どもたちを喜ばせようと、スパイダーマンや王冠を被ったキャラクターなどが登場した。このように、各地で子どもたちのワクチン接種を進めるための取り組みがおこなわれたようだ。
保護者へのオリエンテーションの中で、ダバオデオロ州病院のsally Celeste Figueroa医師は、ワクチンは重症化や入院などを防ぐ効果があると述べた。このような言葉かけは、どの接種会場でも見られた。また、SPMCのRichard Audan医師は、子どもたちにも新型コロナウイルスにかかる危険性があると指摘すると、「家族で集まっていても安全ですし、重症化も防ぎます。バレンタインデーの最高の贈り物になるでしょう」とコメントした。
子どもたちのワクチン接種にあたっては、0.2mLのファイザー製ワクチンが使われ、注射器も子どもたちに合わせたものが用意される。保健省ではファイザー社製のみが子どもたちのワクチン接種に許可されている。ダバオ地方では、少なくとも79万236人のこどもたちにワクチン接種をおこなう計画だ。