2021年9月15日(水)、ダバオ市警察は日本国外務省がフィリピンも含むタイ、マレーシア、インドネシアなど、東南アジア6か国でテロが発生する脅威が高まっていると発表したことを受け、ダバオ市内のセキュリティレベルを引き上げ警戒を強化すると発表した。
2021年9月12日(日)、在フィリピン日本国大使館は、【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける自爆攻撃が発生する可能性に関する注意喚起と題し、フィリピンにおいて、礼拝場等の人が多く集まる場所への自爆攻撃が発生する可能性が高まっているとの情報があると公表していた。
そのため、同大使館は在留邦人に対しテロに対する警戒を強化し、安全確保に十分注意を払いながら日本を含む欧米等関連施設、レストラン、ホテル、公共交通機関、市場、観光施設等不特定多数が集まる場所、軍、警察、治安関係施設をはじめとする政府施設や、モスク、教会、寺院等の宗教関係施設等には近付かないよう注意喚起をしていた。
ダバオ市警察は、地元紙の取材に対し、日本大使館からの情報は把握しているとしながらも、情報の内容については検証中であると述べている。ただ、入境ポイントや人の出入りが多い場所については既に警備を強化しており、引き続きテロに対する警戒レベルを引き上げて対応するとコメントした。
ダバオ市では2016年9月2日にロハスナイトマーケットで爆破テロ事件が発生している。この事件では、17名が死亡、74名が負傷という悲惨な事件となった。サラ市長は9月2日に被害者の方々への献花の写真を投稿し、「9月2日はダバオ市にとって悲しい日です。2016年、ロハスナイトマーケットで爆破事件があった日だからです。テロ行為は私たちの社会にとって苦しみを与える存在です」とメッセージを添えている。
【コラム】日本人が誰も知らない世界遺産「ハミギタン山地野生生物保護区」