18日(水)、ダバオ市内における新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、新型コロナウィルス国家感染対策タスクフォース(NTF)は、現在の市内における隔離措置レベルである緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)から最低でも一段階引き上げた一般コミュニティ隔離措置(GCQ)にすべきであると述べた。
新型コロナウィルス国家感染対策タスクフォースによると、社会経済活動に悪影響を与えることから、現在医療関係者らが求めている二週間の完全な都市封鎖(ロックダウン)をする必要はないと考えているが、ダバオ市内で急増している新規感染者数を抑え込むためにもバランスを取りながら対策を実施していく必要があるとしている。
具体的には、市内全域を一括りにロックダウンするのではなく、市内各所で発生している局所的な事例に細かく対応していくことが必要であるという。実際に市内の海岸線沿いや川岸沿いの人が密集している地区に居住する住民が、集団感染を引き起こす事例が増加してきており、フィリピン保健省ダバオ支部は、ダバオ市に対し、これらの地区を集中的に監視するよう求めている。
フィリピン保健省ダバオ支部によると、11月18日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は5,412名であることが発表された。うち237名が死亡し、3,347名は既に回復したという。昨日、新たに新規感染者数が115名確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は1,828名となっている。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は7,779名で、うち286名が死亡し、5,168名が既に回復した。昨日、新たに157名の新規感染者数を確認した。