
サラ・ドゥテルテ副大統領は、ロドリゴ・ドゥテルテ元大統領が、2025年の国政・地方選挙(NLE)で投票しなかったことを明らかにした。
2025年5月12日朝、サラ・ドゥテルテ副大統領は、ダバオ市内のダニエル・R・アギナルド国立高校で行われたメディアインタビューで、「不在者投票に登録していなかったため、彼は投票できませんでした」と語った。
サラ副大統領によると、父親の弁護士は、不在者投票以外の方法で投票できるよう、選挙管理委員会(Comelec)に申請したが、その要請は却下され、ドゥテルテ元大統領は投票権を行使できなかった。
サラ副大統領はまた、現在、国際刑事裁判所(ICC)の弁護士団およびドゥテルテ元大統領のフィリピン国内の法務チームと協議を行っていると明かした。
当選が正式に確定すれば、ドゥテルテ元大統領はダバオ市長として就任宣誓を行う意向であると述べた。その場合、当選証書が発行され次第、ドゥテルテ元大統領の法務チームが再度集まり、今後の対応を最終決定するとのこと。
正式な就任宣誓は2025年6月30日までに行う必要があるため、当選が確定した場合、ドゥテルテ元大統領は「不在の市長」として在任し、副市長が一時的に職務を代行することになる。
サラ副大統領は、ドゥテルテ元大統領が現地に不在であっても、地方自治法によりこのような状況は認められており、当選の正式発表には法的な支障はないと述べた。
「SunStar Davao」は、ロドリゴ・ドゥテルテ氏が投票できなかったことが市長候補としての資格に影響を与えるかどうかを明確にするため、選挙管理委員会ダバオ地方事務所(Comelec-Davao)に問い合わせたが、記者発表時点では、同局からの回答は得られなかった。
また、ドゥテルテ元大統領が支持する上院議員候補について問われた際、サラ副大統領は、「現実的に当選の可能性がある候補が2人以上いる」と語った。
サラ副大統領は、選挙後もドゥテルテ元大統領の対応に取り組む意向を示しつつも、まずは今年度末から開始される「Pantawid Pamilyang Pilipino Program(フィリピン貧困家庭支援プログラム・4Ps)」に注力する方針であることを強調した。
また自身の誕生日に合わせて、ハーグで「ICC Bring Him Home」イベントを開催する予定であることを明かし、誕生日の願いとして、PDP–Labanの上院候補者が勝利し、父親が拘束から解放されることを願っていると語った。