
ダバオ市警察署(以下DCPO)は、2025年5月12日の選挙日において、選挙管理委員会(以下Comelec)のアルコール禁止令に違反したとして、10人が逮捕されたことを確認した。
DCPOの広報担当警察キャプテン、ヘイゼル・C・トゥアゾン氏は、メディアのインタビューで、トリル地区のルボガンで5名が路上でアルコールを飲んでいるところを発見し、逮捕したことを明かした。同日遅く、男女2名がトリル地区のバヤニハン通りで同様の違反で逮捕され、さらに他の3名が1-Aバランガイのボルトン地区で逮捕された。
トゥアゾン氏は、市民に対し選挙関連の規制を守るよう呼びかけ、「法を尊重し、公共の安全や選挙の公正性を損なうような行動は避けていただきたい」と述べた。
逮捕された人物は、Comelec決議第11057号第1条に基づいて告発されており、同条は選挙当日およびその48時間前からのアルコール飲料の販売・配布・消費を禁止している。違反者には1年から6年の懲役刑が科される可能性がある。
Comelecは、平和で秩序ある選挙の実現を図るため、全国、とくにダバオ地方においてアルコール禁止令を厳格に施行する方針を繰り返し強調している。
アルコール禁止令の違反はあったものの、当局は選挙当日の地域全体の状況について「おおむね平穏だった」と報告した。ダバオ地方警察(以下PRO-Davao)によれば、選挙に関連する重大な暴力事件は確認されておらず、各都市や自治体において投票は円滑に実施されたという。
治安機関は、選挙後の平和と秩序を維持するため、引き続き警戒を強化している。PRO-Davaoは声明の中で、「この継続的な警戒体制は、選挙期間中およびその後における民主的プロセスと公共の安全を守るという強い責任感の表れである」と強調した。