ダバオ市社会福祉開発事務局( Davao City Social Services and Development Office 以下CSSDO)のMarilyn Agonia氏によると、12月に市に訪れている先住民族の数が減少しているという。
活発にイベントが行われる12月のダバオ市には、多くの先住民族が訪れる。そのうちの少なくない人々が宿泊する場所をもたず、路上で施しを求めながら1か月を過ごす。それに対し、市は伝統的に12月のうちは少数民族を受け入れている。
CSSDOは現在滞在中の少数民族の正確な人数を公表しなかったものの、路上で確認できる少数民族が例年より少ないことは明らかだとした。Agonia氏は、この現象は「Pasko sa mga Lumad」の成果であると述べた。「Pasko sa mga Lumad」は、今年から始まった年末に先住民族の居住地域に食料や娯楽品などを提供するプロジェクトだ。現在、CSSDOは関係機関と協力し、食料品の梱包などの準備を進めている。Agonia氏は、先住民族は「Pasko sa mga Lumad」を受け入れており、彼らが年末行事の恩恵を受けることができるだろうと述べた。
昨年、市に訪れた先住民族が交通事故にあってしまったり、重い病にかかってしまうなどの悲しい出来事があった。市内だけではなく、地域全体が発展の恩恵を受けるべきだろう。
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