ダバオ市議会議員のAlberto Ungab氏は、文化コミュニティ事務所を設立するための条例制定を市議会に提案した。事務所は、市と少数民族がより深くコミュニケーションをとるための拠点になるという。
今回のUngab氏の提案は、市議会議員のPilar Braga氏が提案した「少数民族とムスリムのための登録システム」の構築に対する反論でもある。Ungab氏は、Braga氏の案は既存の少数民族保護のための政治機構と同じであり、冗長な施策であると説明した。
Ungab氏が挙げた既存の政治機構として、フィリピン統計機構(Philippine Statistics Authority)、先住民族国家委員会( National Commission on Indigenous Peoples)、ムスリムフィリピン人国家委員会(National Commission on Muslim Filipinos )などがある。それぞれの機関が少数民族の権利保護のポリシーを掲げ、登録システムを設定し、データも別々に管理している状況だ。
Ungab氏は、これらの政治機構を有効に機能させるオフィスがないため、少数民族は暮らしの中で不自由を感じている状況があると述べ、文化コミュニティ事務所の必要性を強調した。市議会は提案の実行可能性を評価するため、さらに公聴会を開く予定だ。
施策の影響を受ける人々の暮らしが向上する、無駄のない施策が真剣に議論されることを祈るばかりだ。
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