ダバオ市保健局(以下CHO)熱帯病予防・対策部門は、2025年のダバオ市におけるデング熱発生件数が前年より53.54%減少したと報告した。
同部門の担当者メロディナ・ババンテ氏によると、デング熱の症例数は、2024年の7,175件から2025年には3,325件に減少し、2010年のデング熱急増以降で同局が記録した最大の減少幅となった。死亡者数も前年の56人から29人に半減している。
2025年にデング熱の発生件数が最も多かったバランガイ(行政区)は、ブカナ(148件)、タラモ・プロパー(122件)、ブハンギン(112件)であった。
なお患者の約51.4%は男性で、残りは女性である。
最も影響を受けやすい年齢層は5~9歳の子どもだが、60歳以上の高齢者にも多くの症例が報告されている。
ババンテ氏は、2026年1月29日、ISpeakメディアフォーラムにて「バランガイの蚊媒介感染症対策タスクフォース、地方自治体(以下DILG)、関連機関の協力により、今年のデング熱発生件数も減少するだろう」と述べた。
「蚊媒介感染症対策タスクフォース」は、2020年制定の市条例第0401-20号第8条に基づき設立され、地域レベルでの予防プログラムの効果を高めた。かつてタスクフォースが存在せず、デング熱患者数が常に上位だったタラモ・プロパー・バランガイでは、設立後に患者数が大幅に減少したという。
ダバオ市内182のバランガイのうち、現在活動中のタスクフォースを持つのは72バランガイのみである。
2026年2月には、2つのバランガイがCHOと会合を行い、独自のタスクフォースを設立する予定である。まだタスクフォースを持たないバランガイには、設立を呼びかけている。また、条例改正の手続きが進められる間に、すべてのバランガイにタスクフォース設立を義務付ける覚書をDILGに要請する文書も作成中である。
「蚊媒介感染症対策タスクフォース」のメンバーは、バランガイ・キャプテン、保健担当議長、環境・衛生担当カガワッド(議員)、保健スタッフ、バランガイ職員、青年会(SK)メンバー、民間パートナーで構成される。
煙や薬剤の散布などは避けるよう呼びかけ
ババンテ氏は、タスクフォースの発足に伴い、煙や薬剤の散布などの化学的防除を避けるよう市民に呼びかけている。これらの方法は、長期的に蚊に耐性を生じさせ、効果が低下する可能性があるためである。
ババンテ氏は、「私たちがコミュニティで推奨しているのは、フォギングやミスティング、スプレーに頼らない環境戦略です」と述べた。
デング熱対策として最も効果的なのは「発見・駆除(Search-and-Destroy)」方式であり、蚊が潜む場所や卵を産む場所を清掃することで繁殖を防ぎ、結果的に患者数の減少につながるという。






