【News】ダバオ市、補助バス強化で乗客支援継続—渋滞緩和と悪天候時の取り残し防止へ

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ダバオ市運輸交通管理局(以下CTTMO)は、特に悪天候時に取り残された乗客への対応として、今後も追加車両の提供を継続する方針を示した。

CTTMOのディオニシオ・アブデ局長によると、ダバオ市災害リスク管理局(CDRRMO)、ダバオ市警察署(DCPO)、ダバオ市長室(CMO)など関連機関との連携体制が整備されているという。

アブデ氏は「追加車両を派遣する前に、まず『ピーク時バス増強サービス(以下Phabs:Peak Hours Augmentation Bus System)』の運行状況を確認します。悪天候時には民間バス会社と協力し、取り残された乗客への補助バスを手配しています」と話した。

CTTMOの職員は、ロハス通り、ガイサノモール・バハダ前、ユニクロ・アカシア前、UMマティナ校前など乗客の多い主要幹線道路を巡回・監視している。

2025年8月19日には、公共交通機関の不足を訴える乗客のSNS投稿を受け、緊急対応が実施された。CTTMOの車両6台がただちに出動し、それぞれ12~14名の乗客を収容して支援を行った。

また、アブデ氏は「国の『ラブバス』、副大統領府(OVP)の無料乗車サービス、さらに10月導入予定の『DCBus』により、中心市街地での乗客取り残しは今後減少する」との楽観的な見通しを示した。

一方で、「Phabs」やラブバス、DCBusの運行に対し、ジープニー(以下PUJ)や公共車両(以下PUV)の運転手からは収入減への懸念が寄せられているが、アブデ氏は「補助車両はPUJ・PUVの運行に支障が出るほど乗客数が少ない場合にのみ配車している」と説明した。

さらに豪雨時には、一部のPUJ・PUV運転手が運行を停止して、乗客が取り残されることがあるが、その場合CTTMOは迅速に補助車両を派遣して対応していると述べた。

アブデ氏は、2025年8月25日にオスメニャ・パークで行われた記者会見において、「トリルやカリナン、ラサンから送られた人々は帰りの手段を失っていました。そこでPhabsの導入に踏み切ったのです。多くの乗客が取り残されている状況を目撃したからです」と語った。

また、アブデ氏は、ダバオ市の交通問題を根本的に解決するためには「ダバオ・バス・プロジェクト」の本格導入が不可欠であると強調。現在進行中の道路やインフラ工事も渋滞の一因であると指摘し、コースタルロード、Maa地区高架道路、ウラス・バイパス道路の整備が完了すれば交通状況は大きく改善されると期待を述べた。

先週は大雨と洪水により多くの市民が中心街で足止めされ、公共交通不足への不満の声が高まっていた。

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