2月24日(土)、ダバオ市のパークインホテルにてミンダナオ日本人商工会議所(JCCM)の2024年度定例総会が開催された。総会には同商工会議所会員をはじめ、在フィリピン日本国大使館、マニラ日本商工会議所、セブ日本人商工会議所、ダバオ市市議会議員や各関係機関、ダバオ市商工会議所等、ミンダナオ島内外から来賓も含め、およそ40人が参加した。冒頭、湯川哲治副会頭の開会の挨拶から始まり、会頭や来賓からの挨拶が続いて行われた。
中尾圭佑会頭は、総会への出席に感謝を述べたあと、昨年開通したダバオ市沿岸道路や現在建設中のダバオバイパスなどのインフラ整備によってアクセスも便利になるなど、ダバオ、ミンダナオはさらなる経済発展が見込める場所であると強調した。ミンダナオ島のネットワークの拡大や情報更新を通して、ミンダナオ日本人商工会議所はミンダナオ島の発展のためベストを尽くすと約束した。
石川義久在ダバオ日本国総領事は、2月15日に開催された天皇誕生日祝賀会を振り返り、姉妹都市との関係強化について述べた。そして渡航危険レベルの変更について進展があったことを報告した。危険レベルが下がりより多くの日系企業がミンダナオ島に進出することが楽しみである。また、他国はミンダナオ島により厳しい規制をしているために、日系企業だけではなくミンダナオに進出している他国企業、地元企業に対して協力を仰いだ。
フィリピン日本商工会議所小関友寛事務局長は、挨拶の中でグラフを利用し、フィリピンに進出している日系企業と比較した、マニラ、セブ、ミンダナオの各日本人商工会議所の会員数や会員の43%が製造業であることを明らかにした。また、フィリピン日本商工会議所の活動についても共有し、ミンダナオ日本人商工会議所の発展に対する応援の言葉を述べた。
セブ日本人商工会議所井口巧一会頭は、ダバオへの関心を示し、ダバオ市が昨年住みやすいコミュニティ賞で銅賞を獲得したことや、ダバオ市が給水プロジェクトを推進していることを述べ、ダバオの発展及びミンダナオ日本人商工会議所のさらなる活躍に期待を膨らませた。
ダバオ市市議会議員のカンポス氏はミンダナオ島やダバオ市の持つポテンシャルを強調し、セバスチャン・ドゥテルテダバオ市長が日本を訪れたことは、ダバオ、そしてミンダナオ島と日本の結びつきをより強めるための1歩となったと述べた。他にもダバオ、そしてミンダナオ島の発展と日本とミンダナオ島があらゆる場面において協力することに対して明るい兆しがあるコメントが続いた。
2024年度の新役員紹介や2023年度の活動報告が行われるとともに、2024年度の活動計画ではミンダナオ内の日系企業へ訪問し、新たな会員増加に向けた取り組みや、セブ日本人商工会議所との交流会も7月に予定していると報告された。
最後には2023年度理事、及び会員歴10年を迎えた、Carmen Sunrise Exporters, IncとCreative Connection & Commons, Incの2社に表彰盾が贈呈された。
北栄哲弥副会頭の閉会の挨拶で総会は幕を閉じたが、その後も1時間ほど交流が続き、情報交換なども行われた。2024年度、ミンダナオ日本人商工会議所がミンダナオ島、さらにフィリピン国内全体のさらなる繁栄に貢献するための、士気を高める総会となった。
【News】2月15日、ダバオ市で天皇誕生日祝賀レセプションが盛大に開催
【News】大阪府泉南市の市長がダバオを訪問、ダバオ市との友好都市提携の合意書に調印
【News】ダバオの情報ポータルサイト「ダバオッチ」でサポーター募集開始!