毎日3億リットルの水を市民に届ける、ダバオ市バルク給水プロジェクト(以下DCBWSP)の9月完成を示唆するこれまでの報道とは異なり、同プロジェクトの本稼働は、必要不可欠なインフラの検討のため、来年の第1四半期まで延期されることになった。
この延期にもかかわらず、ダバオ市水道局(以下DCWD)の広報担当者であるジョバナ・クレスタ・ドゥハイルンソッド氏は、重要なインフラは2年前に完成しているため、同局とアポ・アグアは2024年の第1四半期にプロジェクトを完了させることを目指していると明らかにした。
またDCWDは、市の現在の水事情は例年に比べて良好なままであるが、顧客のために最大限の改善を図るための運用調整が行われていると説明した。加えて、強力な水圧を維持するための水洗の重要性、特定の水道システムにおける低圧問題への対処、パイプラインの漏れを防ぐことを強調した。
ダバオ市議会議員でエネルギー・水委員会の委員長を務めるルイ・ジョン・ボングヤン氏は、今年初め、このプロジェクトが6月から9月に延期されたのは、難題に遭遇したためであると明かしていた。このプロジェクトは、パンデミック後、何度も遅延に直面しており、ダバオ市民の間に否定的な感情を生んでいる。
現在、このプロジェクトにはアポ・アグアからの水源開発とDCWDによる配水という2つの要素が含まれている。永続的かつ安定的に水が出てダバオ市民の生活がより快適になるように、プロジェクトの一刻も早い開始を期待したい。
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