ダバオ市水道局(以下DCWD)は、正確な日付は未だ定まっていないものの今年中に水道料金を20%引き上げることを検討している。水道料金の引き上げに際しては、ダバオ地方の水道インフラを担う機関(the Local Water Utilities Administration)の承諾を受ける必要があるという。DCWD広報担当者は「一旦承認されれば、その時が私たちが水道料金引き上げを適応させるタイミングになるだろう」と言及している。
ダバオ市は三度に分けて水道料金を引き上げている最中で、最終的には当初の水道料金から60%上乗せされる予定だ。今回の20%の水道料金引き上げはその二度目にあたる。一度目の料金引き上げは、昨年2022年8月に施行された30%増、最後の10%の引き上げも適宜行われる予定だ。
値上げされた水道料金は、DCWDの向こう10年間の開発計画に充てられることになっている。本開発計画には既存の水道インフラの改善や、新たな供給源の拡大などが含まれ、今後更なる拡大が予想されるダバオ市の居住区や商業・産業区に対応していく予定だ。
同局の広報担当者はは2023年1月現在、去年の同月に比べ既にDCWDの水道サービスに改善が見られていると言及している。とりわけ、水へのアクセスと水圧が大幅に改善されたという。しかし、約3億リットルの水を消費者に届ける、ダバオ市バルク水供給計画(以下、DCBWSP)が施行されていない現在、未だに市内の一部地域では断水を免れない状況にある。
同氏はDCBWSPの請負業者が2023年6月1日に運用開始の目標日を設定したと述べている。既にプロジェクトの準備段階には入っていて、一度運用が開始すれば水道供給の効率が劇的にアップするだろうと期待を示した。