ミンダナオ島コタバト市にあるコタバト空港(通称:アワン空港)では、2ヶ月の滑走路のアスファルト補修が完了した。
現在は、軍用機と自家用機だけの使用に限っていルガ、10月1日にはセブ・パシフィック航空とフィリピン航空が運航する民間の便も再開する予定だと、コタバト空港局(以下CAA)責任者のCarmencita Salik氏は述べた。「他の(滑走路の)準備や(開発)プロジェクトはまだ進行中である。今のところ、空港を利用できるのは軍用機と自家用機のみだ」とのことだ。
コタバト空港は現在、バンサモロ自治地域(以下BARMM)の運輸通信省(MOTC)の管理下にある。同空港は、フィリピン民間航空局(以下CAAP)が3億4,000万ペソを投じて滑走路の工事を行うために一時的に閉鎖されていた。
BARMMビジネス評議会のRonald Hallid Torres議長は、コタバト空港の一時閉鎖が地域のビジネスと観光に与える影響を嘆いている。「長い間、空港は我々の地域の経済成長と発展のための動脈として機能しており、ヒト・モノ・サービスのシームレスな移動を促進してきた。閉鎖は一時的とはいえ、この地域のビジネスを妨げることは否定できない」と語った。同地域のサプライチェーンの効率の低下も予想されているという。
同氏は、この空港一時閉鎖によって、コタバト市、マギンダナオ2州、タウィタウィ島の観光産業に大きな影響を与えるだろうと述べた。ホテル、レストラン、リゾートなどのホスピタリティ部門は、入場者の減少により直接的な打撃を被ると懸念されている。
コタバト市は、以前に中国の投資を受けていたり、日系人会が組織されていたりと、ミンダナオ島内では国際的な知名度が高い地域の1つと言える。民間機の便は約3ヶ月にわたってストップしてしまうわけだが、上記のような産業への支援の如何についても気になるところだ。