フィリピンの大統領であるロドリゴ・ドゥテルテ氏は、ボラカイ島などの沿海部の汚染を防ぐため、全国のリゾート経営者に水処理システムの導入を促した。
観光省の長官であるワンダ・テオ氏はマルコポーロホテルで行われた記者会見で、観光者の増加による、観光地の汚染を避けることを目的としていると述べ、シャルガオ、セブ、ボホール、コロンなどの観光地開発について定期的に監視し、海洋汚染を避けるための水処理システムの導入を促す予定だとも付け加えた。
またドゥテルテ大統領は最近、ボラカイ島周辺の海洋汚染について、適切な水処理システムを所持していないとして一部の施設の閉鎖を命じており、将来に向け島の保存が必要だと強調した。
そして、現在の水処理の状況について300施設を確認したところ、57施設での違反が明らかになっている。ボラカイ島ではボラカイ下水処理システムだけが水中の廃棄物を処理できるが、約500の施設のほとんど下水処理システムにつながっていないのが現状となっており、早急な対処が望まれる。