ダバオ市災害リスク軽減管理事務所(以下CDRRMO)は、国家災害回復力強化月間の一環として、7月29日にマティナ川とタロモ川沿いで一斉防災訓練を実施する。
CDRRMO訓練課のエルリアン・マリー・マルティネス課長は、7月20日のI-Speakフォーラムにて、今回の訓練はマティナ川とタロモ川の近くに位置するバランガイ(最小行政区)の災害対応メカニズムの準備体制をテストするものだと語った。訓練には500人以上が参加する見込みだという。「この訓練の目的は、特にバランガイレベルの災害対応能力を高めることであり、十分な装備があるか、他の地域からの調達の必要がないかを判断することである」とのことだ。
訓練では、緊急避難のシナリオが想定される。緊急医療援助、捜索救助、その他の緊急対応者の活動も訓練でシミューレーションされることになる。マルティネス氏によると、この訓練にはバランガイ災害対策チームや、タロモプラパー、マティナパンギ、マティナアプラヤ、マティナクロッシングの各バランガイ住民が参加する。
同氏は、危険度の高い地域のバランガイは、すでに災害対応のための装備を持っていると語った。多くのバランガイは、7月19日から31日にかけてクロコダイルパークで開催された緊急対応者向けの障害物コースで、この装備の活用能力を試すことができたという。マルティネス氏は、関係するバランガイの住民に対し、河川全体の訓練に参加するよう呼びかけた。
ダバオ市は気候の性質上洪水が多発する地域であり、今年もすでに何度か洪水に見舞われている。川沿いの地域ではこのような場合の対応が被害の大きさを左右する。行政の支援と現場の対応の両面から、万が一の被害を最小限に留められるよう、実のある訓練になることを期待したい。