フィリピンの国鳥であるフィリピンイーグル。現在は絶滅危惧種として認定され、ダバオ市のフィリピンイーグルセンターでは保護や育成が行われている。その運営主体であるフィリピンイーグル財団(以下PEF)は、6月3日から12日まで、国鳥の保護を全国規模で普及させるため、「フィリピンイーグル週間」のイベントを開催する。
今年のテーマは、「我らがフィリピンイーグルの永遠の自由」。同財団は、イベントにて、コタバト州アラカンでのプロジェクトの展示や、卵探しアクティビティ、フォトブース、映画の上映会などを始めるという。これらの活動は、フィリピンイーグル週間の祝典に沿ったものであるだけでなく、人々の行動に変化を促すキャンペーンにも含まれている。国鳥の保護とその必要性について、一般の、特にフィリピン人に意識を高めてほしいという活動の一部だ。
「フィリピンイーグルは国のシンボルであるにもかかわらず、実態や保護について知っている人はごく僅かだ」と、PEFの保護教育・普及啓発担当のIrick Francisco氏は語る。
「私たちは、フィリピンイーグル週間の期間中に、フィリピンイーグルセンターに足を運んでほしいと考えている。私たちの活動のほとんどは、全てではないが、子供たちを対象としている。彼らには、幼い頃から自然保護の概念を学んでほしい」と同氏は付け加えた。
フィリピンイーグル財団は、国鳥であるフィリピンイーグルの保護を通じて、彼らが関わる自然の保護にも積極的に取り組んでいる。生物多様性が損なわれることで、フィリピンイーグルの生存も危ぶまれるためだ。年に一度のフィリピンイーグル週間を、種の保存や自然保護について考えるきっかけとしたい。