アテネオ・デ・ダバオ大学は、ダバオ市内でのビニール袋の使用を減らすために、市内最大の公設市場バンケロハンに「バヨン」を再導入するキャンペーンを開始した。同大学の「バヨンケロハン」キャンペーンは、市場利用者に、乾燥した葉やリサイクルプラスチックで編まれた伝統的な袋「バヨン」を使用してもらうことを目指している。
このキャンペーンでは、バンケロハンから始まる市のゴミ処理問題を解決することを目的としている。調査では、この公設市場で毎日32,095枚のビニール袋が使用されていることが報告されている。ビニール袋は市場に店を構える業者にとっても手痛い出費であり、この取り組みは彼らの経済的なニーズをも満たす。パンデミックで客足が遠のく中、バヨンに移行することで出費を減らせると考えているようだ。
市場を利用するDaisy Cadoyさんは、地域の教会で、使い捨てのプラスチックの使用を避け、適切なゴミ処理をするよう呼びかけているのを聞いたことがあるという。プラスチックが市内の運河を詰まらせ、大雨の時に洪水を引き起こすのだそうだ。
ダバオ市は年間を通して降水量が多く、たびたび洪水に見舞われる。バンケロハンは市内で最大規模の市場であるだけに、このプロジェクトが与える影響も大きいだろう。この取り組みが実を結ぶよう、利用者の側の意識改革も不可欠だ。