年間を通して日本の夏のような気温で推移するダバオだが、最近はその暑さに拍車がかかっている。フィリピン保健省ダバオ事務所(以下CHO)は11日、熱中症に関連するリスクについて警告を発した。CHOのアコスタ氏は、熱中症、特に日射病は深刻な病気であり、軽視してはならないと注意を促した。
フィリピン保健省(DOH)は日射病を、体が過度に熱くなり、クールダウンできない場合の、熱中症の最も深刻なものと定義している。DOHによると、日射病のリスク要素は、高温多湿の天候・暑い中での激しい運動・脱水・日光に直接晒されすぎること・乳幼児・高齢者・アスリート・外で働く人である。
アコスタ氏は、「最初は軽い熱中症でも、次第に重症化して体温が異常に高くなり、皮膚が乾燥し、肺が痛み、頭痛・めまい・精神錯乱に陥り、意識不明になる人もいる」と語る。
フィリピン大気地球物理天文局(DOST-Pagasa)は4月10日、ダバオ市の最高気温が36度になることを発表した。また11日から15日に関しても、最低気温が30度を下回ることはなく、最高気温は34度から37度の間を推移するという予測だ。
先日のダバオの日のパレードでも、少ないながらも熱中症で倒れる人がいた。乾季の終わりの5月にかけて、気温は上昇していく。日本でも夏にはよく周知されるように、こまめな水分補給と陽射し対策が欠かせない。