【News】東ミンダナオ高地でハリネズミの新種2種が発見され話題に

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フィリピン最高峰アポ山を望む

東ミンダナオの山中で、研究者らは2023年まで2ヶ月足らずの間に、gymnuresという柔らかい毛皮のハリネズミの新種2種を発見した。この発見は、フィリピンの哺乳類多様性の中心と考えられている東ミンダナオ高地における継続的な研究の重要性を示している。

新種は、ミトコンドリア遺伝子、質的・量的な形態学的データの組み合わせに基づいて認められた。これは「東ミンダナオの新種を含むPhilippine gymnures(哺乳綱ハリネズミ科ポドジムヌラ)の多様性の再評価」という研究論文として発表されている。

Podogymnura intermediaは、ダバオオリエンタル州のハミギタン山と、ダバオデオロ州のパントゥカン町にあるカンパリリ山で、Podogymnura minimaはブキドノン州のキタングラッド山でそれぞれ発見された。

論文には、「これらの結果は、ミンダナオの豊かな哺乳類多様性をさらに高め、かつ重要でありながらほとんど研究されていない、フィリピンの哺乳類多様性の中心地としての東ミンダナオ高地の重要性を強調している」と述べられている。

Podogymnura intermediaは金茶色の毛皮と、トガリネズミに似た尖った鼻を持っている。毛皮には金色の筋があり、黒色の毛皮に金色の小さな輝きを放つP. trueiやP. minima、毛皮に金色の長い毛が混じるP. aurospinolaと区別がつく。大きさは、先に述べた他の種と比較して中程度である。P. minimaは以前はP. trueiの亜種と考えられていたが、別の新種であることが証明された。ポドジムヌラの中では最も小型の種である。

フィリピン固有のハリネズミ属gymnuresであるポドジムヌラは、これまで中央ミンダナオ高地(P. trueiとP. minima)とミンダナオ北東端にある2つの小さな島(P. aureospinula)でしか発見されていなかった。

研究論文の共著者であるローレンス・ヒーネリー氏は、フィリピンの独自の多様性を強調する。「フィリピンの非常に特徴的な点は、我々が調査を行った全ての山や小さな山脈のそれぞれに、他のどこにも、同じ島の隣接する山脈にさえ存在しない種がいくつか存在しているということだ」とシカゴのフィールド自然史博物館の哺乳類学芸員である同氏は述べた。

新種を発見したのは、ダニロ・S・バレテ氏、ローレンス・R・ヒーネリー氏、エリック・A・リッカート氏、ロゼリン・S・キドラー氏、ダコタ・M・ロウジー氏,、リンク・E・オルソン氏の6名。他の新種はコロンビアとパナマの、カタツムリを食べるヘビ(Sibon irmeindicaeprioa)、エクアドルの川沿いの木に生息するカエル(Hyloscyrtus tolkieni)と、東ティモール民主共和国のつま先が曲がったヤモリ(Cryptactylus sanctaemartae)であった。

 

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