【News】Tech Week PH 2025 ダバオ市で開催・デジタル拡大の中核都市として注目を集める

展示会

ダバオ市は、「Tech Week PH 2025」の出発点となった。このイベントは、PLDTエンタープライズが主催する先駆的なマルチシティ型イベントであり、フィリピンにおけるビジネスとテクノロジーの未来を形作ることを目的としている。

会場は、ダバオ市ラナンのJ.P.ローレル通りにあるアカシアホテル内のAvesファンクションルームで行われた。業界のリーダーやテクノロジー専門家、起業家たちが集い、デジタルツール、人工知能(AI)、クラウドソリューション、そして高度な接続性が、進化するデジタル環境の中でいかにビジネスの成長を促進できるかを探った。

PLDTエンタープライズが掲げる進歩とイノベーションの推進という取り組みの一環として、「Tech Week PH 2025」は、先進的な知見の共有、ネットワーキング、そして協業のためのプラットフォームとして位置づけられている。

このイベントでは、首都圏以外の地域において経済成長を促すうえで、デジタルトランスフォーメーションが果たす重要な役割が強調された。とりわけダバオは、国内におけるデジタル拡大の中核として注目を集めた。

また専門家たちは、地域企業がスマートソリューションやeコマースプラットフォームを活用することで、国内外の市場において競争力を高め、事業を拡大するための洞察を共有した。

Tech Week PHのようなイベントをダバオのような地方都市で開催する意義について、PLDTおよびSmartのエンタープライズ・コア・ビジネス部門の上級副社長・統括責任者であるミッチ・ロクシン氏は、次のように述べた。

「Tech Week PHは、フィリピン全土の企業にとって、変革と成長の触媒となるイベントです。マイクロ企業から大企業に至るまで、各企業にはそれぞれ異なるニーズ、課題、そして目標があります。PLDTエンタープライズの使命は、Tech Week PHのようなプラットフォームを提供することにより、そうした企業を力強く支援することです。業界のリーダーや専門家を招いて知見を共有し、イノベーションを促進しています。私たちは単に教育を行うのではなく、実際の行動を可能にしています。それが私たちの責任であり、企業の成長を支え、具体的で実質的な成果を提供することこそが、私たちの約束なのです。」

Tech Week PHダバオ開催中、貿易産業省(以下DTI)ダバオ支部のロメオ・カスタニャガ地方局長は、中小零細企業(以下MSME)のデジタル移行を支援するDTIの取り組みについて、次のように述べた。

「私たちは、事業者が電子商取引に取り組み、業務のデジタル化を進められるよう、能力開発、事業拡大支援、啓発活動に重点を置いたプログラムを展開しています。対面およびオンライン形式のセミナーを通じて、GoogleやLazadaといったプラットフォームと連携し、学術機関から専門家を招いて、中小零細企業(MSME)がデジタル分野へ円滑に参入できるよう、教育および意識啓発に努めています。」

カスタニャガ地方局長は、「Tech Week PHは、企業が最新技術の動向を把握し、それに対応していくうえで極めて有意義な機会です」と強調した。

午後のセッションでは、TikTok Shopフィリピンに焦点が当てられ、持続可能なeコマースの成長を促進する上でのその役割が紹介された。

TikTok Shopフィリピンのマーケティングリードであるフランコ・アリガエン氏と、教育マネージャーのクラウデ・マンダヤ氏が登壇し、ソーシャルコマース、レコメンデーションシステム、データ主導型マーケティングがオンライン販売にいかに革新をもたらしているかについて議論を主導した。

アリガエン氏は、地元企業の成長を支援するTikTok Shopの取り組みについて、次のように語った。

「『Buy Local, Shop Local(地元で買おう、地元で応援しよう)』のようなキャンペーンを通じて、フィリピン国内の事業者や製品を全国規模で広くPRし、ダバオを拠点とする起業家に必要な認知を提供することを目指しています。」

また、このセッションでは「ショッパーテインメント(Shoppertainment)」にも焦点が当てられた。これは、エンターテインメントとコマースを融合させた新たな販売手法であり、消費者にとって魅力的な購買体験を創出するアプローチである。 

 「ショッパーテインメントのモデルを活用すれば、企業はエンタメ性のあるコンテンツと販売戦略を連動させることで、顧客を楽しませながら売上の拡大を図ることができます。Tech Week PH ダバオの開催は、インターネット経済や、eコマースがより身近な存在となり、ミンダナオの企業もルソンやビサヤの企業と同様の機会を得られるようになったことを示しています。私たちは、これらの地域の起業家がTikTok Shopの可能性を最大限に活用し、ビジネスの成長を実現できるよう、今後も継続的に支援していきたいと考えています」とアリガエン氏は述べた。

Tech Week PH ダバオでの議論を通じて、地域企業によるデジタルソリューションの導入が進む中、ダバオ市が地域におけるデジタル拠点としての存在感を一層強めていることが改めて明らかとなった。

拡大を続けるテック・エコシステムを背景に、同市ではeコマース、AI、クラウド技術を積極的に導入する企業が増加しており、国内のデジタル経済全体において重要な役割を果たすことが期待されている。

PLDTエンタープライズがその先頭に立ち、「Tech Week PH 2025」は今後も地域巡回型イベントとして継続的に開催される予定である。

フィリピン各地の主要都市において、デジタルトランスフォーメーション(DX)、接続性、イノベーションに関する対話の場を提供していく方針である。

企業がテクノロジーによってもたらされる新たな機会を活用することで、「デジタルによって力を得たフィリピン」というビジョンの実現が、着実に現実へと近づきつつある。

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