フィリピンの沿岸警備隊(Philippine Coast Guard 以下、PCG)により、ダバオの沖合にいた中国船から無事に救出された負傷した船員は、現在、ダバオドクターズホスピタルで治療を受けている。
PCGダバオの Lieutenant Colonel George Maganto氏によると、船員の一人が巻き上げ機のワイヤーに引っ掛かり、左手の人差し指、中指、そして薬指を骨折、裂傷しているとの電話連絡が、8月21日(火)、沿岸警備隊南東ミンダナオ地区オペレーションセンター に入ったとのこと。事故が起こったのは、ケープ・サン・アグスティンの南東の周辺海域360海里のところであった。
事故後、船はルートをダバオ湾方向へと変更し、負傷した船員のための緊急医療要請を出した。Roy Echevertia地区司令官は、電話連絡を受けた後、直ちに船を出し、中国船の場所を特定するよう指令を出した。
負傷した中国人の船員は無事にPCGの船に乗り換え、ダバオドクターズホスピタルへと搬送された。中国河南省出身の27歳のこの船員は、在ダバオの中国総領事に付き添われ、入院中だとのこと。
領事は、フィリピン政府、特にPCGに今回の件に感謝の意を表した。中国船は、船員の治療が終わり次第、中国への帰途につく。