2022年大統領選まで、残り約1か月となった。各候補ともに、全国に支持を訴えるために選挙活動を展開しているところだ。そこで突如として注目されたのが、現大統領のロドリゴ・ドゥテルテ大統領が誰を支持するかということだ。ドゥテルテ大統領は、誰を支持するとコメントしたのだろうか。
4月4日、バタンガス州にて、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領はこう発言した。「誰も支持はしていない。ただし、娘を除いては。確実に娘に投票します」と。これまでサラ候補の出馬に反対する立場も見せていたドゥテルテ大統領が、娘の出馬を応援すると表明した。同大統領が所属する政党PDPラバンは、これでサラ副大統領候補と、マルコス大統領候補を支持することとなった。
3月31日、ラプラプやセブでおこなわれたイベントで、大統領選では中立的立場を取ると、同大統領はコメントしていた。「どの候補者も支持していません。中立的立場を取っているのです。誰のためにも動いていませんから、これは選挙活動ではありません」とも発言していた。しかし、違法薬物対策や反乱抑止に継続して取り組むなら、どの候補者でも支援したいともコメントしていた。
当初、長年連れ添ってきたクリストファー・ゴー氏と共に出馬を模索していた両者は、結局2021年12月に出馬を取り下げていた。また、サラ副大統領候補と出馬するマルコス氏を「弱いリーダー」と呼び不満をあらわにすることもあった。しかし、3月24日、ドゥテルテ大統領とマルコス大統領候補が顔を合わせ、現在取り組んでいる主要プロジェクトについて話し合ったり、アドバイスをもらったりする場面があったと、大統領報道官は伝えている。ドゥテルテ大統領も、マルコス氏が主要プロジェクトを引き継いでくれるものと前向きな展望を述べている。
今回の支持表明に対し、サラ副大統領候補陣営からはまだコメントは発表されていない。
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、正式にサラ副大統領候補の支持を表明した。残り1か月の選挙活動がどのように展開していくか、目が離せない。