警戒レベルが3月1日から1に緩和されたダバオ市では、「ニューノーマル」に移行していくことが期待されている。そのような中、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、現存する制限をさらに撤廃していくと発表した。
2月28日、公式Facebookページのストリーミング放送にて、サラ市長は新型コロナウイルスに関する方針のいくつかを一時停止するための市長令を出す用意があると述べた。この発表は、警戒レベル1への緩和が決まってから出されたものだ。しかし、その時期については明言を避けた。また、制限を撤廃はするものの、マスク着用やソーシャルディスタンス確保などは継続するとも発表した。
また、サラ市長は、今こそ経済を動かしていくことが必要だと述べた。「ロシアとウクライナの戦争が、生活必需品やガソリンの価格に大きな影響を与えかねないため、すぐにでも制限のない状況にし、経済を動かしていかなければなりません」と、サラ市長は語った。また、各界に働きかけ、ダバオ市民にさらに雇用を与えるよう促すとも語った。
また、ワクチンを接種していない人たちへの対応にも言及した。行動制限を課さなければならないが、難しいだろうとの見解を示した。ワクチン接種はあくまで義務ではないため、その選択肢を罰するようなことになってしまうからだ。
これから世界的な物価の高騰が危惧される。これに備えるため、ダバオ市ではニューノーマルでの経済再建が求められている。