サラ・ドゥテルテ副大統領は2026年2月18日、2028年の大統領選挙への出馬を正式に表明し、フィリピン国民への奉仕のために自らの人生と持てる力のすべて、そして未来を捧げると誓った。この発表は、国内の政治情勢に大きな波紋を広げている。
ドゥテルテ氏は次のように呼びかけた。
「同胞の皆さん、勇気と慈しみを取り戻しましょう。神のために、祖国のために、そしてすべてのフィリピン人家族のために。私はサラ・ドゥテルテ、フィリピン大統領に立候補します。」
また、自身の歩みを振り返る長文メッセージの中で、旧約聖書『箴言』19章21節の「人の心には多くの計画があるが、主の御心こそが成る」との一節を引用した。
さらに、自らの人生は決して自分一人のものではなく、家族や国家、そして自らに期待を寄せるすべての人々に対する責任があると気づくまでに47年を要したと語った。
現政権への失望にも言及し、2025年国家予算をめぐって閣僚を辞任した経緯を説明した。同予算を「汚職にまみれたもの」と批判し、辞任が弾劾につながる可能性を承知のうえで決断したと明らかにした。
「2025年国家予算が汚職だらけであることに加担することはできませんでした。2023年の時点で、辞任すれば弾劾に発展する可能性があると分かっていましたが、それでも閣僚を辞しました」と述べた。
さらに国民に向けて、マルコス大統領の当選を支援したことを含め、これまでの自身の判断について謝罪。汚職に起因するとされる洪水問題、制度の乱用、生活必需品の価格高騰、食料安全保障の不安、医療体制の不備、インフラ整備の遅れ、犯罪の増加、独立性を欠く外交政策などを挙げた。
「国民一人ひとりの前でひざまずいて許しを請うことはできません。しかし、その代わりに、この国に人生と持てる力のすべて、そして未来を捧げます」と強調した。
今回の出馬表明は、議会がサラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾申し立てを審議する前日に行われた。
一方、大統領府のクレア・カストロ報道官は会見で、マルコス大統領がドゥテルテ氏の出馬表明に対し「幸運を祈る」と述べたことを明らかにした。






