Davao Light and Power Company(以下ダバオライト)の関係者によると、今年の夏は電気代が下がり、停電がないことを望んでいるとのことだ。
ダバオライトの社長兼COO(最高執行責任者)であるRodger Velasco氏は地元紙の取材に対し、消費者は3月から5月まで、月々の電気料金が下がり、停電がほとんどないことを期待しているだろうと述べた。加えて、今後数ヶ月は一部の地域で計画停電が行われるのみだと語った。
「電力の供給が不足するために停電が起こるのだと考えているかもしれないが、そのようなことはない。供給は十分にある」という。「電力が不足していたというなら、昨年の料金は相当に高かったのではないか。今はそれも落ち着いている」
また同氏は、フィリピンエネルギー省(DOE)のプロジェクトである卸売電力現物市場(WESM)についても、配電事業者や電気協同組合、ダバオライトのような電力会社がこのシステムを通じて電力供給を受けられることを評価した。
Velasco氏は、夏休み中の電力消費が高まることを予想し、「WESMが電力供給の選択肢の1つになることを嬉しく思う」と語った。消費者の電気料金が低下したことについては、ダバオライトがより安価な電気を提供する新しい契約を結んだためだと述べている。また、国際市場で石炭や燃料の価格が下がったことも一因のようだ。
「我々は、電気料金は下がると予測している。しかしウクライナとロシアの戦争が続いているため、おそらくパンデミック以前と同水準にはならないだろう」とVelasco氏は語った。この戦争により、ダバオライトが電力供給を受ける発電所に欠かせない石炭や原油が不足しているとのことだ。