日本では様々な著名人が新型コロナウイルスに感染。営業時間や業務形態等、色々なことがあらためて見直されている一方で、ここフィリピンでは、また別の災害にあえぐ人々が後を絶たない。
ダバオ・デルノーテ州のタグム市役所は、連日の大雨による洪水の影響で、農業およびインフラに関連するおよそ300万ペソの被害を受けたため、緊急事態を宣言した。評議会は決議の中で6つのバランガイ(パグサバンガン、マンキラム、サンミゲル、カノコタン、ビンカンガン、ブサオン)が甚大な影響を受けたと語った。
ダバオ市災害リスク軽減管理協議会(Davao City Disaster and Risk Reduction Management Council 以下、CDRRMC)によると、1月18日時点で合計6,643世帯、30,000人以上が被害に遭ったとのこと。CDRRMCはまた、農業で合計約270万ペソ、インフラで合計約120万ペソの被害を報告しており、被害総額は400万ペソを超えるという。
1月26日水曜日時点で、被害に見舞われた一部家族は、自分たちの地域の洪水が収まってから、すでにそれぞれの住居に戻っていたようだ。なお、同市の市役所は、災害の被害にあった家族に、救援物資を継続的に配布している。
緊急事態宣言=コロナという固定観念が上手く拭いきれない時間が続いている。私たちの目には新型コロナウイルスのことばかり入ってきがちだが、実際は今回のような自然災害や、他にも貧困や人権などの問題も起こっている。新型コロナウイルスに限らず、さまざまな出来事を知ることが私たちに求められているのではないだろうか。